宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」、原作や主題歌の魅力に迫る―台湾メディア

Record China    2024年10月8日(火) 19時30分

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1日、ファッション誌「VOGUE」の台湾版は、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」の原作や主題歌の魅力について紹介した記事を掲載した。写真は君たちはどう生きるか。

2024年10月1日、ファッション誌「VOGUE」の台湾版は、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」の原作や主題歌の魅力について紹介した記事を掲載した。

記事はまず、「宮崎駿監督の『最後の一作』とうわさされる23年公開の最新作『君たちはどう生きるか』だが、1986年の『天空の城ラピュタ』から2013年の『風立ちぬ』まで、この国民的アニメーション監督は何度も引退を宣言しており、そのたびに作品が『最後の一作』として扱われてきた。『君たちはどう生きるか』は、ファンが5年待ち望んだ作品でもあり、世界中で大きな注目を集め、海外の映画祭で絶賛されている。特に、台湾が世界に先駆けて上映したことが話題になり、英語タイトル『The Boy and the Heron』が『青鷺と少年』と訳されて公開された」とつづった。

そして、「宮崎監督の映画はシンプルなストーリーでありながら、ある時代や人生の縮図として深い生活哲学を伝える。『君たちはどう生きるか』は昭和の児童文学者・吉野源三郎が37年に発表した小説からタイトルを借りたオリジナル作品。吉野氏の『君たちはどう生きるか』は、15歳の少年が叔父の思想に触発され、貧富の差や友情、差別、いじめ、勇気、人間と社会の関係などのテーマを探求し、『人としての価値』を見つめ直す物語だ。このテーマは、混乱の多い現代社会においても非常に適している。また、宮崎監督自身もこの物語に感動し、同じタイトルでの映画化を決意したという。宮崎監督は今年で83歳を迎えている。『最後の一作』という言葉がいつか本当になる日が来ることは避けられないが、その日が少しでも遠くにあってほしいと願う」と述べた。

また、「同作の情報が公開されて以来、『君たちはどう生きるか』は22年12月12日に宮崎監督が自ら描いた1枚のポスターが公開されたのみで、その後は一切の宣伝活動がなかった。プロデューサーの鈴木敏夫氏はインタビューで、情報を知らない状態で見る方が、観客はより楽しめると語っていた。だが、23年7月14日に『君たちはどう生きるか』が日本で公開されると、主題歌を日本の歌手・米津玄師が担当し、新曲『地球儀』を書き下ろしたことを発表。宮崎監督とのコラボレーションに関するエピソードを共有した」とし、米津が「お話を頂いたのはもう4年ほど前のことです。一番最初は驚愕すると同時に『なぜ自分なのか』と困惑しました。曰く、宮崎さんがFoorinのパプリカをラジオで耳にしたのをきっかけにわたしに白羽の矢が立ったようです。5冊分にもなる重たい絵コンテをいただき、宮崎さんから説明を受け、恐る恐る作曲に取り掛かりました」と語ったことを紹介した。

さらに、米津が「小さな子どもの頃から宮崎さんの映画を見て育ちました。いつしか私は大人になり、音楽を作る人間になりました。その音楽を沢山の人に受け取ってもらえるようにもなりました。まだ至らぬ部分も数え切れないほどありますが、至らなさも含めて確かにここまで生きてきたのだと思えます。『地球儀』は『君たちはどう生きるか』のための曲であり、私が今まで宮崎さんから受けとったものをお返しするための曲でもあります。今まで映画を作り続けてくれてありがとうございました。そしてこれからもずっと作り続けてください」と述べたことに触れた上で、「4年間の心血を注いで完成された『地球儀』は、美しい旋律、真摯(しんし)で感動的な歌声、心に響く歌詞で、宮崎監督が初めてこの曲を聴いたときに涙を流したほどだった。また、多くのファンも映画鑑賞後に同主題歌に感動し、長くその余韻に浸ることとなった」とした。

記事は、「『君たちはどう生きるか』の日本での公開初日、映画館には長い行列ができ、多くのファンがいち早く宮崎監督の新作を見ようと詰めかけた。公開からわずか4日間で135万人以上が鑑賞し、興行収入は21億4000万円を達成。宮崎監督の01年の作品『千と千尋の神隠し』の初動4日間の興行収入を超えた。23年9月時点で、日本国内での興行収入は77億円に達し、観客動員数は517万人を超えた」と伝えた。

そして、「X(旧ツイッター)で『君たちはどう生きるか』の上映後に配布された小冊子が日本のファンによって撮影され、劇中写真が拡散された。また、同作品がトロント国際映画祭(TIFF)のオープニング作品に選ばれ高い評価を得たことで、北米の配給会社が初の予告編を公開。瞬く間にネットで話題となり、米映画批評サイト・Rotten Tomatoes(ロッテントマト)では、97%の高評価を獲得した」とも紹介した。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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