「大金をはたいて失望を買う」、海外での「代理ママ」サービスには問題も―中国メディア

Record China    2014年9月11日(木) 17時13分

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11日、海外へ渡る中国人留学生の低年齢化が進む中、多くの人、特に海外在住の華人が未成年留学生の後見人となっている。資料写真。

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2014年9月11日、海外へ渡る中国人留学生の低年齢化が進む中、多くの人、特に海外在住の華人が未成年留学生の後見人となっている。後見人サービスを提供する会社も増えつつあり、プロの後見人という職業も誕生した。しかし、職責を果たさないなどの問題も多発しており、留学生の保護者にとっては「大金をはたいて失望を買う」という結果になっている。未成年留学生の寄宿・後見人問題は、遠く離れた中国の保護者が高い関心を寄せる事柄となっている。法制日報が伝えた。

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▼ますます増加する「代理ママ」

中国では近年、低年齢の留学生が増えている。小中学生の留学生の急増に伴い、彼らの海外における後見人も増加しつつある。英国米国などの先進国では、未成年の留学生は、両親と共に生活できない場合、現地の後見人を指定する必要がある。後見人の多くは女性であることから、「代理ママ」とも呼ばれている。

▼満足度は低い

留学生が集まるネット上の掲示板でこのほど、海外の後見人に関するアンケート調査が行われた。それによると、後見人に良いイメージを持っていた人はごく一部で、41.3%の学生が「後見人のコストパフォーマンスは、ホームステイと比べると低い」と答えた。英国の高校に通うある学生は、「周りのクラスメートの多くは、後見人のサービスは、契約時の内容ほど行き届いていないと感じている」と指摘した。一部の回答者は、後見人からの管理・束縛が厳しすぎる、自分や両親の要求にすぐ応えてくれないといった不満を漏らした。約5割の保護者が後見人サービスに良いイメージを持っておらず、「金儲けのためのサービスで、実用的ではない」とする意見もあった。

▼市場は玉石混淆

ある留学仲介機構の責任者は、「現在、中英両国で留学生の監護サービスを専門に行う機関は少なく、多くが移民者と留学生の両方を対象にサービスを行っている。法律や政府の監督部門による管理がないことから、これらの機関は玉石混淆で、価格がきわめて安く、サービスが行き届かない所も存在している。これらの機関に属する代理ママのほとんどは他に職があり、後見人は兼業でやっている」と指摘した。

山東大学広告学教授の劉躍坦(リウ・ユエタン)氏は「教育は愛という基礎の上に成り立つもの。若い留学生は、後見人の愛を感じることができてこそ、教育・管理を受けようという気持ちになる。しかし、そのためには後見人に対する要求も高くなる。もしこのような後見人がいなければ、中学生や小学生を急いで海外に送るのは賢明な判断とは言えない」と語る。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

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