中国の家電製品の韓国での認知度が高まるのに伴い、ここ数年、一部の小型家電分野では中国ブランド商品の市場シェアが上昇し続けている。

韓国の家電市場では、中国製ロボット掃除機が際立った売れ行きを見せている。市場調査機関が発表した統計データによると、今年上半期（1-6月）の韓国のロボット掃除機市場では、ある中国ブランドがシェアトップとなり、他のいくつかの中国ブランドも合わせると、中国製品のシェアが80％を超えたという。

韓国家電メーカーは長らくごみ吸い取り機能がメインのロボット掃除機を販売してきたが、中国家電メーカーが製造する吸引と水拭きの機能が一体化した各種ロボット掃除機は、韓国の消費者の多様化する掃除ニーズに応えて、市場を切り開いた。少し前にある中国メーカーの新製品が発売された際には、発売初日に行われた韓国サイトでのショッピング・ライブ配信で、発売開始からわずか13分で完売した。

韓国市場ではここ数年、ロボット掃除機だけでなく、他の中国の小型家電製品も人気がある。韓国では今年3月時点で単身世帯が1000万世帯を突破し、総世帯に占める割合が40％を超えた。単身世帯の間では、小さくて小回りが利き、リーズナブルな価格と耐久性の高さを備えた中国製小型家電の人気が高い。

韓国の有名家電ブランドは高級家電を主力にしているところが多く、相対的に見て小型家電市場はそれほど重視してこなかった。中国製小型家電の登場により、消費者の小型家電ニーズに対する韓国市場の空白が埋められる形となった。（提供/人民網日本語版・編集/KS）