中国の再使用可能な試験宇宙船が6日、軌道上で268日間飛行した後、ゴビ砂漠の予定地点に着陸しました。今回の実験の成功は、中国の再使用可能な宇宙船技術が成熟してきたことを示すものであり、今後は宇宙の平和利用のため、便利で安価な宇宙往来手段を提供できるようになります。

再使用可能な宇宙船とは、大気圏を迅速に通過し、地球上と宇宙の間を自由に往復し、乗組員やペイロードを輸送できる再使用可能な宇宙船を指します。また、有人宇宙船、貨物宇宙船、推進飛行機、惑星着陸機、スペースシャトルなどさまざまな任務を遂行するため軌道上に長時間滞在、活動する宇宙船も含まれます。

宇宙船の再使用技術は、国際宇宙分野における焦点の一つであり、最先端の宇宙技術として再使用可能技術の応用が成功すれば、その後の宇宙任務のコストが大幅に削減され、より多くの国に宇宙事業の発展に参加する機会を与え、宇宙観光を可能にすることも期待され、宇宙産業の未来に多大な影響を与えるとみられています。

2020年9月、中国北部の酒泉衛星発射センターから、再使用可能な宇宙船を搭載した「長征2号F」運搬ロケットが打ち上げられました。軌道で運行して2日後、着陸予定地への帰還に成功しました。2022年8月5日、中国は酒泉衛星発射センターから長征2号Fを使用し、再使用可能な試験宇宙船1型の打ち上げに成功しました。この宇宙船は276日間の軌道飛行を経て、2023年5月8日に予定された着陸地点への帰還に成功しました。（提供/CRI）