国家公園が野生ジャイアントパンダ生息地の7割以上をカバー―中国

人民網日本語版    2024年9月10日(火) 18時30分

拡大

国家公園は野生ジャイアントパンダ生息地の7割以上を保護しており、13本のジャイアントパンダ局域個体群生態回廊をつなげている。

中国国家林業・草原局は5日の会見で、国家公園および国家植物園システムの建設の成果について紹介した。それによると、国家公園は野生ジャイアントパンダ生息地の7割以上を保護しており、13本のジャイアントパンダ局域個体群生態回廊をつなげている。科技日報が伝えた。

中国は2021年に三江源やジャイアントパンダ、アムールトラ・ヒョウ、海南熱帯雨林、武夷山などの第1陣となる国家公園を設立した。

ジャイアントパンダ国家公園は四川省、陝西省、甘粛省の3省に跨り、区画内の総面積は2万2000平方キロメートルとなっており、そのうちの四川エリアはジャイアントパンダ科学発見地であるだけでなく、現在のパンダが分布する中心地となっている。

四川省林業・草原局(ジャイアントパンダ国家公園四川省管理局)の陳宗遷(チェン・ゾンチエン)副局長は、「四川エリアの面積は1万9300平方キロメートルで、7市(州)と20県(市・区)にまたがる。1万3900平方キロメートルのジャイアントパンダ生息地をカバーし、1227頭の野生ジャイアントパンダがここに分布している。同エリアはジャイアントパンダ重要生息地と重点生態回廊に焦点を絞り、54平方キロメートル近くの生態修復を実施。同エリアの生態系の機能は現在持続的に好転しており、主要保護対象の個体数が安定的に増加している。中国全土の64.8%の野生ジャイアントパンダを効果的に保護している」とした。

宇宙・上空・地上一体化モニタリングシステムの構築を加速させるため、四川エリアは1086カ所のモニタリングスポットを設置している。赤外線カメラ設置スポットは7830カ所で、収集したデータ量は730万件以上に達している。

陳氏は「現在、ジャイアントパンダ野外個体数が大幅に増加している。中国は拖烏山、泥巴山、二郎山などの重要生態回廊修復エリアでジャイアントパンダの活動を32回発見している。四川エリアの重点エリアにおけるジャイアントパンダの数は50頭増加し、ジャイアントパンダ野外年間遭遇数は178頭から185頭に増えている」とした。

四川雅安石棉県公益海エリアでは、パトロール保護スタッフが2頭のジャイアントパンダによる求愛の様子を撮影し、現場で糞便を採取した。科学分析によると、この2頭は野生復帰した「淘淘(タオタオ)」と「華妍(ホワイェン)」だったことが判明した。

陳氏は「亜成獣のジャイアントパンダが野生復帰し、成長した後に現地の個体群に溶け込み、繁殖に加わった確かな証拠が初めて得られた。これはジャイアントパンダ野生化活動の新たな成果を象徴する。またジャイアントパンダという『アンブレラ種』を保護することで得られる効果も顕著となっている。四川エリアでは、ジャイアントパンダ以外にもキンシコウ、ユキヒョウ、イチイなどの8000種以上の希少動植物も優れた状態で保護されている」とした。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

※本記事はニュース提供社の記事であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。すべてのコンテンツの著作権は、ニュース提供社に帰属します。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携