Record China 2024年9月11日(水) 8時0分
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7日、中国メディア・経済観察報は成都モーターショー全体の雰囲気が明らかに冷え込んでいたと報じた。
2024年9月7日、中国メディア・経済観察報は、四川省成都市で行われたモーターショーに東風日産が参加していなかったことについてほとんど議論が巻き起こらなかったことを挙げ、このモーターショー全体の雰囲気が明らかに冷え込んでいたと報じた。
記事は、8月30日~9月8日に開催された同モーターショーについて、「トヨタやホンダ、ビュイックなどの合弁企業も発表を行わなかっただけでなく、これら企業のブースも新モデルの魅力不足から閑散としていた」と指摘。中国の一昔前の新興自動車メーカーである蔚来、理想、小鵬も、発表自体は行ったものの新モデルの発表はなく、各社の事業進捗について言及するにとどまったと紹介した。
その一方、同モーターショーでは知名度向上を狙う新興ブランドが目立っていたと指摘。「実際、大運グループ傘下にある新エネルギー車ブランド、遠航汽車は海外自動車メーカーのブースに引けを取らないほどの豪華さの展示を行っていた」とした。
さらに、一般参加者が入れないメディアデーでも、会場は巨大な自動車販売市場のような様相を呈しており、各ブースには車を売るための営業マンが立っていたことにも触れ、各メーカーが派手な発表を控える中、同モーターショーはより純粋な販売イベントに回帰したと指摘した。一部の自動車メーカーは、いかに自動車を売るかに集中しており、上海汽車とフォルクスワーゲンの合弁会社である上汽大衆は同モーターショー内で値下げキャンペーンを展開していたという。
同記事は、自動車メーカーのモーターショー不参加の要因は、メーカーによる発表内容不足や、予算不足などではないと指摘した。実際、中国の多くの自動車メーカーがマーケティング費用を削減したわけではなく、長安汽車、広汽集団、吉利汽車などではむしろ増加傾向にあること、成都モーターショーに参加しなかった自動車メーカーがモーターショーとほぼ同時期に新モデルを発表していたことに触れた。
その上で、不参加の要因は、自動車メーカーが意図的にモーターショーを忌避していることにあるとした。出展するのに時には数千万元のコストがかかるモーターショーに参加することは、せっかく準備しても注目度の高い企業や人物に人が集中し、それ以外のブランドが目立たなくなるといったリスクがあるとし、自動車メーカーがモーターショーを顧客獲得の場と考えなくなっていると論じた。
他にも、自動車の電動化やスマート化が進む中、新興の自動車メーカーは伝統的なモーターショーへの出展にこだわらなくなってきているとも言及。成都モーターショーに限らず、世界各国で行われる大規模なモーターショーも重要性が低下しており、その例として、競争の激化と開発コストの負担増により今年に開催中止が発表されたジュネーブ国際モーターショーや、自動車メーカーからの関心低下を受け開催地をフランクフルトからミュンヘンへ移したドイツIAAモーターショーなどを挙げている。
最後に、同記事では、今回の成都モーターショーの冷え込みを踏まえ、今後開催される広州モーターショー、上海モーターショー、北京モーターショーはどのように変わっていくのか、さまざまな推測が飛び交っていることが報じられている。(編集・翻訳/奈良)
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