カナダ政府はこのほど、中国から輸入する電気自動車（EV）や鉄鋼・アルミニウム製品に対する関税引き上げなどの制限措置を取ると発表しました。これについて、中国商務部の報道官は3日、カナダが多方面の反対と制止を顧みず、中国からの輸入品に差別的で一方的な制限措置を取ったことに強烈な不満と断固とした反対を表明し、世界貿易機関（WTO）の紛争解決制度に申し立てを行うことを明らかにしました。

中国は、関連する規定に基づいてカナダが取った制限措置に対して「反差別調査」を開始した上で、実際の状況に基づいてカナダに対して相応の措置を取ります。

このほか、中国国内の産業界からの報告によりますと、カナダの対中菜種輸出は大幅に増加し、ダンピングの疑いがあるということです。2023年は前年比2．7倍の34億7000万ドルに達し、価格の下落が続いています。カナダ側の不公平な競争の影響により、中国国内の菜種関連産業は赤字が続いています。中国は国内の関連法律・法規とWTOのルールに基づいてカナダから輸入した菜種に対して反ダンピング調査を開始します。また、国内産業界からの申し立てに基づいてカナダの関連化学製品に対しても反ダンピング調査を開始します。

中国商務部の報道官は、カナダへの対抗措置について、中国の態度は明確で、あらゆる必要な措置を取って中国企業の正当な権益を守っていくと強調しました。（提供/CRI）