日本こそが、何が「天長地久」かを分かっている―華字メディア

Record China    2024年9月8日(日) 10時0分

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華字メディアの日本華僑報は3日、「日本こそが何が天長地久かを分かっている」との評論記事を掲載した。

華字メディアの日本華僑報は3日、「日本こそが何が天長地久(天地が変わらないように物事が長く続くこと)かを分かっている」との評論記事を掲載した。

記事は、帝国データバンクの2023年の報告書で、世界の100年企業(業歴が100年以上)約7万5000社のうち、日本が4万3631社でトップだったことに言及。この数字は依然として伸び続けており、24年にはさらに2000社ほど増えると予想されているとした。

そして、この背景には「ペイシェント・キャピタル(忍耐強い資本)」があると指摘。「分かりやすく言えば、目先の小さな利益を放棄し、長期的な大きな利益を求めることだ」とした上で、「企業にとってビジネスの拡大と長期経営とではどちらが重要か。日本企業は後者と答えるだろう。彼らは100年の時間を費やしてある分野に集中することで社会の信頼を勝ち取り、その信頼は企業にとって最も貴重な財産となり、長期発展の基礎になると考える」とした。

また、「日本企業はビジネスだけでなく従業員に対しても忍耐強い」と指摘。「多くの企業は短期的に大きな利益を生むことよりも、長期的に安定した利益を生むことが重要と考え、市場シェアを奪うために品質を捨てることはしない。ましてや、従業員の利益を犠牲にして会社の利益率を上げることなどもってのほかだ」とし、「日本の100年企業の多くは終身雇用制を採用し、従業員に安定した労働環境を与えることで成長させ、企業への忠誠心が生まれると信じている」と論じた。

記事は、忍耐力を持っているのは企業だけではなく、日本政府も近年、将来性のある産業に積極的に支援を提供しているとし、日本政府が過去3年間に半導体産業のために計上した支援額は、国内総生産(GDP)比で0.71%と、米国(0.21%)やドイツ(0.41%)を上回っていることを伝えた。

そして、「実験室(研究開発)から生産ライン(生産)までの距離は近いかもしれないし、はるか遠くかもしれない。だが、忍耐強く投資し続けているからこそ、産業と研究の成功が一つになり、企業の伝承に新たな生命力を注ぎ込むと同時に、現実世界で多くの実りを生むことになる。未来に自信があってこそ、今の忍耐につながるのである」と言及。「日本のペイシェント・キャピタルはきっと、日本経済の輝きを再現する最大の力になるだろう」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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