Record China 2024年9月2日(月) 11時0分
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ファーウェイクラウドの張平安CEOはこのほど、中国初の国家ビッグデータ総合試験区に指定された貴州省での事業展開を説明した。写真は広東省東莞市にあるファーウェイの松山湖キャンパス。
華為技術(ファーウェイ)の常務取締役でもあるファーウェイクラウドの張平安最高経営責任者(CEO)はこのほど開催された2024年の中国国際ビッグデータ産業博覧会で、中国初の国家ビッグデータ総合試験区に指定された貴州省での事業展開を説明した。ファーウェイクラウドは貴州省内に世界最大のデータセンターを構築して、システム構造の革新を通じて業界トップのクラウドデータセンターと人工知能(AI)演算力センターを構築するという。
張CEOは、デジタル世界の発言件は最終的に企業生態系の繁栄により決定されるとして、同社が1万社以上のパートナーとの協業を通じて最も適切な技術の開発と採用を最短の経路で実現し、最も合理的なモデルを最も必要なシーンに提供することでデジタル化とスマート化のための「ワンストップ式プラットフォームサービス」を構築すると強調した。
貴州省省都の貴陽市と同省安順市の境界部分には2012年に、同省および周辺地区の経済発展を促進するための戦略拠点として貴安新区が設けられた。張CEOによると、ファーウェイクラウド貴安データセンターはサーバー100万台を収容しており、エネルギー効率を示すPUEは1.12と、世界の最高水準だ。ファーウェイクラウドは同センターで、「すべてがプール化可能」「すべてが対等」「すべてが組み合わせ可能」という革新的な設計による自社の「クラウドマトリックス(CloudMatrix)により、極めて大きな演算要求に対応し、さらにAI技術による精密な温度制御やサービス提供量に即応するエネルギー効率の調整の新技術を導入することで、高度なエネルギー効率と高い信頼性を持つデータセンターを構築した。
現地当局である貴州省ビッグデータ局も、ファーウェイおよびファーウェイのパートナー企業と提携して同省の産業生態系を刷新する行動を開始した。対象とするは炭鉱や酒造業、新素材など重要8業界や、スマート都市交通、農村のデジタル化などの重要4分野があり、貴州省におけるAI利用の全面発展を加速していく。
中国には世界で最も厚いソフト開発人材層があるが、コアソフトウェアの開発では今も遅れを取っている。張CEOは、「企業のデジタル化やスマート化の方面で需要が高まるのに伴って、われわれはクラウドに特化したコアソフトウェアと開発チェーンを構築し、世界によりよい選択をもたらさねばならない」と述べた。ファーウェイはクラウド向けのコアソフトウェアを構築し、すでに23種類のソフトウェア開発ツールを発表している。
ファーウェイクラウドはまた、企業生態系を改善し続けてパートナーの能力向上とビジネス成功を支援している。ファーウェイクラウドは今年になって発表した新たなパートナーの能力向上計画では、製品技術、サービス、業務経験の3方面からパートナー能力の成長を加速させていく。ファーウェイのパートナーは現在までに4万5000社に達し、500以上の業界ソリューションプランや1万2000種のクラウドストア商品を共同で構築した。
張CEOは、「デジタル化は世界の科学技術革命と産業変革の焦点です。中国のデジタル経済の発展と技術革新は、依然として一連のギャップを乗り越える必要があります。デジタル産業の大花園の繁栄には、今もより多くの灌漑が必要です」と強調した。ファーウェイクラウドは、さまざまな花が咲き乱れるデジタル化の肥沃な花園を構築することに力を入れ、パートナーや顧客が大きな花園ですくすくと成長することを支援していく考えという。(翻訳・編集/如月隼人)
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2024/8/30
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