中国のコーヒー業界が注目する大型イベント「CAFE SHOW CHINA 2024（中国国際珈琲展示会）」が30日、北京市の中国国際展覧センターで開幕しました。コーヒーの原材料だけでなく、カプセルコーヒーやコーヒーマシン、焙煎機、カフェチェーンのフランチャイズに至るまで、広範囲にわたる出展内容で開幕初日から話題を呼んでいます。

世界10カ国以上が出展 国際色豊かな展示が魅力

今回の展示会では、ホンジュラス、コロンビア、エチオピア、ジャマイカ、ウガンダ、セルビア、スリランカなど、10を超えるコーヒー原産地の国々の大使館が参加し、それぞれの国のコーヒー文化を直接体験できる貴重な機会を提供しており、国ごとに異なる多様なコーヒー文化を一度に楽しめる内容となっています。

中国コーヒーの魅力も発信 特に雲南コーヒーがアジア市場をリード

近年、世界のコーヒー市場において、中国産コーヒーの評価が高まるなか、今回、特に注目されているのが、中国最大のコーヒー生産地である雲南省からの出展ブースです。ひと粒のコーヒー豆が収穫、精製、そして焙煎などを経てカップ一杯のコーヒーとなるまでの独自の生産プロセスを紹介するなど、中国産コーヒーならではの魅力をアピールしています。

出展ブースで来場者の対応を行っていた雲南省国際貿易投資商会で代表を務める蔡亜彤（さい・あとう）さんに話を聞くと、「私たちが行っている豆の品種や精製方法の改良はアジアで最も速くアップデートされており、国内の技術も世界基準に追いついている。さらに、輸出政策の安定性や交通インフラの整備も進んでおり、こうした要因も雲南コーヒーの競争力を高めている」と、雲南コーヒーという地域ブランドの魅力や強みを紹介しました。

雲南省のコーヒー企業は、アジア市場全体への影響力を高めると同時に、海外市場への進出も徐々に図っています。しかし、まだ多くの人々が雲南のスペシャルティコーヒーを知るには至っていないことに触れ、蔡さんは、「私たちのコーヒーが世界中で注目されるよう、さらに高品質な雲南コーヒーを世界に届けたい」と意気込みを語りました。

トレンドのコーヒー飲料に触れるイベントも

展示会の一環として開催されている「カフェ・カーニバル」では、100軒を超える国内外の有名カフェが出展し、自慢のコーヒーをアピールするため、試飲や販売も行っており、来場者はトレンドのコーヒー飲料を一度に楽しむことができる人気のスポットとなっています。

このほかにも、会期中には、世界焙煎団体大会やCCTコーヒーバリスタコンペティション、カッピング競技大会など、多彩なイベントが予定されており、単にコーヒーを味わうだけでなく、経験にかかわらずあらゆる参加者にコーヒーに関する新たな体験と学びの場ともなっています。

この展示会は9月1日まで行われます。（提供/CRI）