十数メートルの木を十数センチの瓶に入れる理由は?―中国

人民網日本語版    2024年8月27日(火) 15時30分

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滇桐はアオイ科の大きな喬木で、1921年に雲南省で初めて発見・命名され、今から6500~2万年前の新生代第三紀の遺存属だ。

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滇桐(てんとう)はアオイ科の大きな喬木で、1921年に雲南省で初めて発見・命名され、今から6500~2万年前の新生代第三紀の遺存属だ。人民網が伝えた。

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中国科学院昆明植物研究所極少個体群野生植物総合保護チームは2006年より滇桐の保全生物学の研究を開始し、その遺伝資源の調査、収集、総合保護活動を体系的に実施している。

研究チームは10年以上にわたる困難な調査を経て、雲南省、チベット自治区墨脱県、貴州省で500本余りの滇桐の個体を発見した。滇桐はその特殊性と絶滅危惧状況により、緊急救助・保護が必要な極少個体群野生植物に分類された。

滇桐の実

効果的に救助し保護するにはどうすればいいだろうか。従来的な導入・栽培方法は時間がかかり、栽培から開花し実を結ぶまで数10年かかることが多い。滇桐を例にすると、遺伝資源の採取から人工繁殖により開花、結実までに8年かかる。一方で、華蓋木はさらに、初めて結実までに30年かかる。

滇桐の花

中国科学院昆明植物研究所の教授級エンジニアである羅桂芬(ルオ・グイフェン)氏は2010年より、組織培養法により希少・絶滅危惧植物の栽培を試み、高さ十数メートルの巨木を十数センチメートルの瓶の中に収めている。同研究所ではすでに60種以上の極少野生植物が組織培養法により、遺伝資源の分離保存が行われている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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