上海初の人型ロボット工場が量産開始―中国

人民網日本語版    2024年8月20日(火) 19時30分

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上海初の人型ロボット工場が量産を開始した。

彭志輝(ポン・ジーフイ)氏が創業した智元ロボットは、上海市の臨港新エリアに入居してから1年半が経過し、このほど量産・出荷の日程表を公表した。上海初の人型ロボット量産工場である智元ロボット1期工場では、生産ライン建設と人材募集が完了し、10月に稼働開始を予定しており、月間生産規模は100台以上になる見込み。そのため同社の今年の出荷台数は300台前後になるとみられるが、受注数はそれをはるかに上回っている。文匯報が伝えた。

今年は人型ロボットの商用化元年だ。商用化と同時に人型ロボットのスマートインタラクション性能も急速に上がっている。智元ロボットは18日の年度新製品発表会において、「遠征」「霊犀」という2大ファミリーの計5モデルの商用人型ロボット新製品を発表した。

テレビを見終わって、ソファーで体の向きを変えてロボットに飲み物を作るよう指示。ついでに邪魔になっていた42キロの大きな箱も運ばせる。彭氏は発表会で、自社製のロボットとこんなインタラクションをして見せた。

このシミュレーションされた家族生活シーンのキッチンで、人型ロボットの「遠征A2」が忙しく動き回った。ミキサーのふたを開けて数粒のブドウを入れ、さらに栓抜きでコーラのふたを開け、ミキサーにコーラを入れてからふたを閉め、スタートボタンを押す。しばらくすると、ブドウ味のコーラが出来上がった。ロボットは最後にテーブルのコップを探し、ミキサーのジュースを注ぎ、体の向きを変え、リビングのソファーにいる彭氏に届けた。

智元ロボットは昨年8月、第1世代汎用型エンボディドAIプロトタイプ「遠征A1」を発表した。それから1年後、その第2世代である「遠征A2」は動力、知覚、通信、制御が大幅にレベルアップした。デモ動画を見ると、そのフレキシブルな手は針に糸を通し、コップに水を注ぎ、麻雀をし、最後にハートマークまで作った。

動画で紹介された生活シーン以外で、人型ロボットが最初に応用されるのは販売シーンになるだろう。発表会で披露された自動車購入シーンで、消費者は画面をタップすることなく言葉でロボットとリアルタイムで交流した。ある消費者が喉が渇いたと伝えると、「遠征A2」は水を一杯注ぎ、引き続き消費者からの質問に答えた。

智元ロボットのパートナー兼マーケティング副総裁の姜青松(ジアン・チンソン)氏によると、同社が今年販売する300台の人型ロボットのうち最も多いのはインタラクションサービスとマーケティングで、これに工業シーンが続く一方で、人型ロボットが家庭に進出するにはあと5~8年かかる見込みだという。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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