植物も「常夜灯」に?中国の科学研究チームが植物の発光に成功

人民網日本語版    2024年8月20日(火) 20時30分

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中国の科学研究チームは、中国初のゲノム編集による高輝度夜間自発光植物の研究開発に成功した。

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中国の科学研究チームは、中国初のゲノム編集による高輝度夜間自発光植物の研究開発に成功した。同チームの責任者の李仁漢(リー・レンハン)氏は最近受けた取材で、「ホタルなどの生物発光遺伝子を植物細胞に導入し、映画『アバター』に出てくる神秘的な発光植物のようなものを作り出し、植物のグリーンな照明の新たな方向性を切り開いた」と述べた。中国新聞網が伝えた。

ゲノム編集高輝度夜間自発光植物は合肥神筆生物科技(神筆生物)の科学研究チームが研究開発した。李氏は、「科学研究者はゲノム編集技術により、ホタルや発光キノコなどの生物の発光遺伝子を植物の細胞内に導入することで、植物が夜間に肉眼で確認できる高輝度の光を放つようにした」と説明した。

李氏によると、科学研究チームは532回の技術的世代交代を経て、複数の技術的困難を克服した。その中でも最も困難だったのは、植物の発光を肉眼で確認できるようにすることだ。「植物細胞における外来遺伝子のハイスループット発現を実現し、遺伝子発現の障壁を打ち破ることに成功した。科学研究チームはさらに酵素の効率を向上させるために反応中の酵素を最適化し、同時に複数の遺伝子を重ね合わせ、植物自体の制限遺伝子を変化させた。最終的に植物が肉眼で見える高輝度状態を達成した」と話した。


世界の同類製品と比べると、神筆生物の発光植物は輝度の面で明らかな優位性を持つ。李氏は、「この植物はカメラの長時間露光を必要とせず、暗い環境では肉眼ですぐに発光効果を確認でき、商業用の照明を実現できる」と述べた。

神筆生物は現在すでに、ヒマワリなど複数種類の植物の高輝度自発光を実現しており、その他の花卉品種にも発光技術を広げている。李氏は、「バラ、ロサ・キネンシス、ユリなどの花卉を改良中だ。将来的にさまざまな発光植物が市場に流通することを願う」と述べた。

「この技術は明るい応用の見通しを持ち、将来の都市の夜景を変えるかもしれない」。李氏によると、発光植物は家庭内の装飾、子供の常夜灯、さらには公園の緑化や都市行政の道路緑化などに使用できる。科学研究チームは「アバター」の光景のように、公園全体が幻想的な光を放つことを目指している。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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