Record China 2024年8月19日(月) 17時0分
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香港メディアの香港01は18日、日本と中国の卓球選手をめぐる騒動について「友情は歴史問題を乗り越えられないのか」とする記事を掲載した。
記事は、先日のパリ五輪卓球女子シングルスで銅メダルを獲得した早田ひなが、金メダル、銀メダルを獲得した中国の陳夢(チェン・モン)、孫穎莎(スン・インシャー)とツーショット写真を撮ったり、表彰式では早田が孫の髪の毛についたごみを取ってあげたりするなど、仲むつまじい様子が見られ、中国国内も温かいムードに包まれたとした。
また、早田は12日に中国のSNS・微博(ウェイボー)のアカウントを開設したが、これが中国の男子選手・樊振東(ファン・ジェンドン)からの助言だったことを明かしたほか、キャスターとしてパリに来ていた石川佳純さんが大ファンである中国の馬龍(マー・ロン)に会ったことなども話題になったと伝えた。
一方で、帰国後に早田が「特攻資料館(知覧特攻平和会館)に行きたい」と語ったことが中国で「日本軍の中国侵略を肯定するものだ」と批判を呼び、孫や樊ら中国選手が相次いで早田のフォローを外したことに言及。「日中卓球選手の友情の小舟がこのように転覆してしまうとは、誰が想像できただろうか」と評した。
さらに、張本智和と石川さんがパリ五輪前に東郷神社を参拝していた映像も掘り返されたと言及。「東郷神社は日清戦争、日露戦争に参加した東郷平八郎を記念するもので、彼は中国に対して数々の罪を犯してきたが、日本では勝利の神様とされている」と紹介し、「中国では参拝すべきではないと考えている多くのネットユーザーから批判が巻き起こった」と伝えた。
記事は、「中国の国営メディアは、日本の右翼勢力が自らを戦争における被害者にしようとしていると繰り返し批判してきた。今回の騒動の知覧特攻平和会館は、戦争の悲惨さを訴え、平和の大切さを宣伝しているが、(中国では)同館も論争の中にある。過去に、世界記憶遺産への登録申請を行い、中国側から戦争を美化しようとしているなどと批判を浴びた」と説明。「両国の社会には歴史認識における大きな差があるのだ」と述べた。
そして、「日本国内では、日本の教科書の中国侵略に関する記述が不完全で日本の若者は中国の歴史を十分に理解していないため、中国がなぜいつも自分たちに怒りを向けるのかという疑問を抱くのも不思議ではないとの見方も出ている」と紹介。また、元日本軍731部隊の隊員だった清水英男さんが今月13日に侵華日軍第七三一部隊罪証陳列館を訪れざんげした際に「歴史を直視し、平和を祈ることが汲み取るべき教訓」と語ったことに触れ、「この言葉が、日中の意見の相違を解消できるかどうかの、最良のポイントかもしれない」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
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