1杯1150円のはずが……日本のラーメン店に香港人女性が怒り―香港メディア

Record China    2024年8月17日(土) 10時20分

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香港メディアの香港01は16日、香港人女性が日本のラーメン店で差別的な待遇を受けたと報じた。資料写真。

香港メディアの香港01は16日、香港人女性が日本のラーメン店で差別的な待遇を受けたと報じた。

女性が15日にフェイスブックに投稿した内容によると、女性は先日、愛媛県松山市のラーメン店に入店。店内で写真を撮影しようとしたところ、店主から厳しい口調で制止されたという。しかし、評価サイトなどネット上には同店の写真が多数アップされていたことから、疑問に思ったという。

また、女性店員にどこの国から来たのかと聞かれて答えると英語のメニューを渡されたが、そこにはネットに表示されていたラーメン1杯1150円ではなく1500円と書かれていた。女性は値上げしたのかもと思い、1800円のセットを注文した。

しかし、英語のメニューには「写真撮影禁止」と書かれているにもかかわらず日本人の客が写真撮影しているのを不審に思い、食後に店員に日本語のメニューを見せてほしいと要求。すると、そこには撮影禁止と書かれていなかっただけでなく、ラーメン1杯の値段も1150円と書かれていたという。

女性が店主を問いただすと、店主は「薄味を好む外国人のための特製だ」と説明したというが、女性は「どちらの味にするか注文時に全く選ばせてもらえなかった(しかも350円も高い)」と不満げ。また、店主は日本人向けの味は(外国人には)合わないと強く主張し、女性に試しに日本人向けのラーメンを味見させたというが、女性は「自分が食べたものより断然おいしかった」とし、「香港人向けのラーメンが食べたかったらわざわざ日本旅行に来ない!!」とつづっている。

女性はフェイスブック上で「この店は明らかに観光客から金をだまし取っている!」と憤慨。店主に言いたいことはあったものの近くにいた日本人の客から「店主は相当怒ってるし、危ないから早く出ていきな」となだめられ、仕方なく会計を済ませて店を出たと明かした。その後、ネット上の評価をよく確認したところだまされた客が大勢いたことが分かったとし、「すべての口コミをよく見ていなかった自分を責めるしかない。松山にはおいしいラーメン屋さんが他にたくさんあるので皆さんはだまされないで」と呼び掛けた。

この投稿に香港のネットユーザーからは「店内で写真を撮りたいならまず店員さんに聞いて許可をもらうべき」「現地の利用客を守るために現地の人と観光客とで価格を変えることがあることはニュースになっていた。あなたをだまそうとしたわけではないよ」「私が行ったところでは店主は地元の人には割引してると率直に言っていた」「嫌なら日本に行かなければいい」「日本人客より高いとはいえ、それでも高くはないのだから私なら受け入れられる」といった声が上がった。

一方で、「高い金を取られるのが当たり前と思ってはいけない」「今は日本人にだまされるのが当然のことになっているのか」「差別されたがる人がこんなにいるとはね」「香港人には日本を崇拝する傾向がある。だが、日本人は何でもかんでも素晴らしいわけではない」など、否定的な見方をするユーザーもいたという。

外国人観光客にだけ高い料金を設定するいわゆる「二重価格」は近年、議論の的になっており、今年4月には東京渋谷の焼肉店を訪れた台湾人観光客が日本語のメニューとは異なる割高な英語のメニューから注文させられたとして警察に通報する騒動があった。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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