中国に保存されている農業遺伝資源の総量が世界一に―中国メディア

人民網日本語版    2024年8月15日(木) 22時30分

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中国の遺伝資源保護は今年上半期に歴史的なブレークスルーを達成した。写真は中国の農家。

遺伝資源は食糧と重要農産物の安定的で安全な供給を保証する戦略的資源だ。中国農業農村部が13日に明らかにしたところによると、中国の遺伝資源保護は今年上半期に歴史的なブレークスルーを達成した。農業遺伝資源調査が全面的に完了し、新たに収集された農作物遺伝資源は13万9000点、家畜・家禽と水産物遺伝材料は119万点に上った。これに既存の保存資源が加わると、中国に保存されている農業遺伝資源の総量が世界一となった。科技日報が伝えた。

同部種業管理司の楊海生(ヤン・ハイション)副司長は、「農業遺伝資源には主に、農作物、家畜・家禽、水産物の3種類の遺伝資源が含まれる。国家作物遺伝資源新バンクと海洋漁業遺伝資源バンクが全面的に運用開始された。家畜・家禽遺伝資源新バンクと淡水漁業遺伝資源バンクも来年完成する。中国の農業遺伝資源戦略的保存能力がさらに向上し、今後30~50年の発展の需要を満たせる」と述べた。

新たに収集された農業遺伝資源は現在、次々と目録が作成されバンク入りしている。国家トウモロコシ産業技術体系首席科学者の李新海(リー・シンハイ)氏は、「中国は遺伝資源収集・イノベーションの面で段階的な成果を収めた。うち保存されているトウモロコシの遺伝資源は3万6000点で、地方品種資源が約7割を占めている。間もなく完了する第3回全国農作物遺伝資源調査と収集行動では新たに6000点余りのトウモロコシ地方品種資源が収集された。これは品種育成に新たな遺伝資源の下支えを提供している」と述べた。

国家海洋漁業遺伝資源バンクは中国で現在規模が最大で、施設が最も先進的な漁業遺伝資源バンクで、すでに14万点近くの遺伝資源が保存されている。初の水産物養殖資源調査で収集された漁業遺伝資源について、中国は生体と遺伝材料という2種類の保存方法を採用している。うち生体資源は優良農場と保護区で保護されるのに対し、関連する遺伝材料は国家遺伝資源バンクで保存され、一部のサンプルはさらにマイナス80℃の超低温冷凍庫内に保存される。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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