人民網日本語版 2024年8月13日(火) 15時30分
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中国初の国産大型クルーズ船は1月に商業運航を開始して以来、すでに50回以上の航海を行い、20万人以上の旅客を運び、中国全体のクルーズ旅行市場の約40%を占めるに至っている。
中国初の国産大型クルーズ船「愛達・魔都号(ADORA MAGIC CITY)」は1月に商業運航を開始して以来、すでに50回以上の航海を行い、20万人以上の旅客を運び、中国全体のクルーズ旅行市場の約40%を占めるに至っている。
国産クルーズ船で世界を巡ることは、現在のトレンドとなっている。
クルーズ船は海外旅行に行くための手段であるだけでなく、大半の旅客が乗船前や下船後に数日間寄港地の上海で観光を楽しんでいる。クルーズ船自体がブームになっているだけでなく、港湾都市の人気にも火をつけているのだ。
上海市文化観光局の統計によると、今年1-6月に上海呉淞口国際クルーズ港では延べ89隻のクルーズ船が寄港し、延べ約59万2700人の旅客を迎え入れた。これは中国全体のクルーズ船旅客受け入れ数の約7割を占める。現在、上海呉淞口国際クルーズ港はアジア首位、世界4位のクルーズ船母港へと躍進。今年は年間で延べ約260隻のクルーズ船が寄港し、延べ150万人の旅客を受け入れる見通しだ。
クルーズ船産業チェーンは、旅行消費の他にも大きな経済成長をもたらしている。 クルーズ船の貨物エリアでは、何トンもの野菜や果物が船に積み込まれていた。5泊6日の航海をするためには、200万元(約4000万円)以上の物資を調達する必要がある。
愛達郵輪(Adora Cruises)調達部門責任者の馮悦(フォン・ユエ)氏によると、物資には野菜、果物、アルコール類、乾燥食品、ホテルの運営用品、消耗品、紙ナプキンなどが含まれ、年間の調達額は約2億元(約40億円)に上る。
積み下ろし現場にいた物資供給業者によると、上海がクルーズ船の母港になったことで、地元の経済・産業に新たなチャンスが訪れ、多くの地元製品が新たな販路を獲得したという。
「愛達・魔都号」以外にも、上海呉淞口国際クルーズ港は「MSCベリッシマ」「ブルー・ドリーム(Blue Dream)」など、さらに4隻のクルーズ船を受け入れる予定だ。大量の物資需要は調達業界をけん引するだけでなく、強大な運輸業、倉庫業、そして国の新たな政策支援を必要とする。
クルーズ船は多くの観光関連産業を牽引するだけでなく、新たな雇用機会ももたらした。
「愛達・魔都号」には約1300人の乗組員とスタッフがいる。彼らは30以上の国や地域から来ており、約70%が外国人だ。現在、乗客の大半が中国人であるため、中国人サービススタッフの需要が増加している。
愛達郵輪は今後数年間で、海事運営、ホテル・マネジメント、船上エンターテインメントなどの職種で、2000人のクルーズ船専門人材を募集していく計画だ。
中国船舶集団によると、2隻目の国産大型クルーズ船はすでに建造の加速段階に入っており、2026年末に引き渡しが完了する予定だ。
愛達郵輪の楊国兵(ヤン・グオビン)会長によると、2035年までに「海のシルクロード」沿線国・地域のクルーズ船乗客数は延べ1400万人を超え、クルーズ船100隻の建造など1兆元(約20兆円)規模の投資につながり、中国のクルーズ船産業の経済規模は年間4000億元(約8兆円)を突破し、クルーズ船産業は中国の海洋経済の質の高い発展、ブルーエコノミーの拡大における重要産業クラスターになることが見込まれるという。(提供/人民網日本語版・編集/NA)
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Record China
2024/8/12
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