韓国語の校歌で甲子園に出場する京都国際高校「日韓友好の象徴に」=韓国ネットに激励の声

Record Korea    2024年8月6日(火) 23時0分

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5日、韓国・中央日報は、第106回全国高校野球選手権大会に出場する京都国際高校を紹介する記事を掲載した。資料写真。

2024年8月5日、韓国・中央日報は、第106回全国高校野球選手権大会に出場する京都国際高校を紹介する記事を掲載した。韓国系民族学校である同校の甲子園出場は2年ぶり3度目。3日に壮行会が行われ、60人ほどの部員が韓国語の校歌を合唱し、勝利を誓った。

記事は、夏の甲子園について「野球人気が高い日本では『野球の試合』以上の意味がある」「全国の4000校が参加するが、甲子園の土を踏めるのは地区予選を通過した上位1%のチームだけ」「NHKで全試合が生中継されるほど国民に愛されている」と説明している。

京都国際は1947年に民族教育のために設立されたが、在日同胞が日本に定着したことで韓国式の教育を受けようという生徒が減少。打開策として野球好きの生徒を誘致する狙いで1999年に野球部を設立したという。初めて出場した京都大会は34対0という最悪の結果に終わったが、やがて野球好きの生徒が集まるようになり、2021年には春夏連続出場、夏の大会では全国ベスト4まで進み注目を浴びた。試合の前と後には、韓国語の校歌が甲子園に響き渡った。

韓国語の校歌に、在日韓国人社会では「感動した」との声が相次いだが、”嫌韓電話”が学校に殺到するという問題にも直面したという。警察が見回りをするほどの事態にまでなったが、地元住民らが自費で学校前に防犯装置を設置したり、金銭面でも支援したりしたという。

ペク・スンファン校長によると、同校は韓国と日本の政府が認定する国際高校で、韓国出身の生徒は10%に過ぎず、あとは日本人。授業は韓国語、英語、日本語で行っている。最近ではK-popやドラマが好きで入学を希望する日本人も増えているという。現在の在校生は138人、このうち61人が野球部に所属している。両国プロ野球の選手も多数輩出している。

ペク校長は「全校生徒数が少なく設備も整っていないが、生徒たちは練習に励んでいる。甲子園で1回でも校歌を聴いてもらいたいという思いでベストを尽くしている。京都国際高校が日韓友好の象徴になれるようにしたい」と話している。同校はグラウンドが狭いため民間の野球場を借りて練習している状況で、古ぼけたボールをテープで補強して使い、バットやグローブもかなりくたびれていると、記事は伝えている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「たくさん努力してきた分、いい成績が出せるはずだと信じている。甲子園優勝を期待してるよ、ファイト」「感動してぐっと来た。彼らの思いが韓国の政治家と日本の嫌韓の人たちに届くといいな」「日韓友好の象徴がもっと増えていくといいね」「韓国政府はこういうところに支援をすべきじゃないか」「パク・チャンホやイ・スンヨプみたいに日本と縁のある元選手たちがグローブやバットを寄贈してくれたらいいのに」「韓国企業、支援してあげて」「KBOと交流して支援や指導を受けたりできたらいいな。甲子園に名を残す名門校になってほしい」など、激励と支援を望む声が殺到している。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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