人民網日本語版 2024年8月3日(土) 7時30分
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映画を鑑賞するのと同じくらいの料金で、映画館で五輪観戦ができるライブビューイングが中国で話題となっている。
映画を鑑賞するのと同じくらいの料金で、映画館で五輪観戦ができるライブビューイングが中国で話題となっている。映画館なら迫力ある大スクリーンで観戦でき、ムードも高まる。パリ五輪で熱い戦いが繰り広げられる中、映画会社・中国電影集団と中国中央テレビ局(CCTV)は「映画館で五輪観戦」というイベントを打ち出しており、中国各地の映画館800カ所以上で試合がライブビューイングできる。そして、映画館は大勢の観客でにぎわい、五輪会場さながらの熱気に包まれている。北京晩報が伝えた。
中国電影集団とCCTVは7月、「映画館におけるパリ五輪ライブビューイング」イベントをスタートさせた。これは放映権を獲得した中国国内で初となる映画館でのライブビューイングで、熱い五輪の戦いが観戦できるようになっている。中国の映画産業と世界的なスポーツの祭典という業界の垣根を越えたコラボレーションだ。
映画情報・チケット販売オンラインサイトの猫眼や淘票票、映画チケット販売ミニプログラム「中影電影通」などのプラットフォームでは、「映画館で五輪観戦」というコンテンツが目立つ位置にあり、タップすると、ライブビューイングを通じて観戦できる22試合のスケジュールをチェックすることができる。
開会式や閉会式のほか、卓球やバドミントン、飛込といった中国勢が得意とする競技や種目の決勝、準決勝、さらに男子サッカー、男子バスケットボール、女子バレーボールなどの決勝もライブビューイングを通じて観戦できる。
映画館は各試合の観戦者数の最低ラインを設定しており、前売りチケットの購入者数がそのラインを超えればライブビューイングを採用している。最低ラインを超えなかった場合は購入者に返金される。中国全土の映画館800館以上でライブビューイングを実施する態勢が整っている。北京だけを見ると、映画館十数カ所で観戦が可能となっている。猫眼で料金を見ると、北京の各映画館のチケット定価は35~85元(約700~1700円)と試合によって異なり、映画のチケットとほぼ同じ価格となっている。
映画館で五輪を観戦した女性・趙さんは、「映画館で五輪を観戦するととても盛り上がるというのが最大のメリット。みんなでおしゃべりしながら、大声で応援できる。料金もリーズナブルで、とても楽しい体験だった」と話す。
中国電影集団の映画館・国際影城(天天中影店)の呉瑩(ウー・イン)経理は、「人気になるとは思っていたが、こんなに人気になるとは思っていなかったというのが正直なところ。ライブビューイングを通じて五輪を観戦するこのイベントは驚くほどの盛り上がりを見せている」と話す。そして、「7月30日夜に行われた五輪卓球混合ダブルスの3位決定戦と決勝は、2スクリーンで上映するよう手配したが、チケットは完売。開会式のチケットは200枚以上売れた。この後の卓球男子シングルスや女子シングルスの決勝のチケットもすでに6~7割売れている。映画館でライブビューイングすることで、五輪観戦の選択肢が増えた。スポーツ観戦が好きな人たちが映画館の大スクリーンで観戦し、その雰囲気を楽しんでいる」と話した。
ただ、どの試合が人気となるかは、今後のチケットの売れ行きを見ていく必要があるという。北京の映画館・首都電影院の于超(ユー・チャオ)副総経理は、「十数枚売れたらいい方だと思っていたある卓球の試合のチケットは60枚以上売れた。男子バスケットボールの米国対セルビアの試合は、NBAプレイヤーがたくさん出場していたため、『決勝のリハーサル』とも言われていたが、ふたを開けて見るとチケットは数枚しか売れなかった。しかし、全体的には中国の選手が参加している試合が比較的人気がある」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/KN)
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