Record China 2014年9月6日(土) 12時34分
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4日、ユネスコの世界文化遺産である中国の「万里の長城」には毎年数百万人の観光客が訪れる。そこで長年問題になっているのが、心ない観光客による長城への大量の落書きだ。
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2014年9月4日、ニュージーランド・ヘラルド・トリビューン紙は「中国の『落書き長城』」と題した記事を掲載した。5日付で環球時報が伝えた。
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ユネスコの世界文化遺産である中国の「万里の長城」には毎年数百万人の観光客が訪れる。そこで長年問題になっているのが、心ない観光客による長城への大量の落書きだ。中国政府は今年3月、北京市北東部にある慕田峪長城に無料の「落書き専用ボード」を設置するという解決策を打ち出した。落書きを長城ではなく、ボード上に残すよう観光客に呼び掛けるものだ。
現地を訪ねたところ、プラスチック製の大きな落書きボードの上には複数のサインやコメントが書かれていたが、その数は決して多くはなかった。慕田峪長城管理部門が落書き防止のために組織したというパトロール隊の姿もなかった。北京市政府は2006年、長城のレンガの持ち去りやレンガに落書きをすることを違法と定めたが、落書きの数は減っていない。
慕田峪長城の落書き専用ボードは、書き込みがいっぱいになると新しいものに取り換えられる。現地でビールを売っている男性は、落書きボードの効果に懐疑的だ。「落書きする人間は、次に来た時に自分の名前が残っているのを見たいんだ。だから長城への落書きは減らないよ」と話す。さらに「落書きボードを釘で長城に固定すること自体が問題だ。世界遺産を傷つけているじゃないか」とつけ加えた。(翻訳・編集/本郷)
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