Record China 2024年7月28日(日) 15時0分
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中国メディアの環球時報は25日、日本人と金魚について紹介した記事を掲載した。
記事は、東京・銀座三越のアートアクアリウム美術館GINZAで「華映え金魚祭」が開催されていると紹介。「きらびやかな照明や、奇抜な形の水槽、多種多様な金魚で涼やかな世界を作り出している」とし、「繁華な商業施設でこうした金魚展を開催するのは、日本人にとって金魚が夏を泳ぐ精霊のような存在だからだ」と述べた。
また、金魚展以外にも日本の多くの地域で金魚にまつわるイベントが数多く開催されているとし、山口県柳井市では毎年8月に「金魚ちょうちん祭り」が開催され、郷土民芸品「金魚ちょうちん」が数千個も飾り付けられるなど美しい光景が見られること、日本三大金魚養殖地の一つである奈良県大和郡山市では毎年8月に「全国金魚すくい選手権大会」が開催され盛り上がることなどを紹介した。
その上で、「金魚の祖先は晋の時代に長江流域で発見された赤いフナであるとされ、その後品種改良され、唐宋時代には観賞用として宮廷で人気になったと言われている」と説明。「金魚は外見が美しく、また『金を集める』という言い伝えもあるため徐々に広まり、16世紀に日本の九州地方に伝わった。18世紀には日本で量産されるようになり、民間で金魚ブームが起きた」と解説した。
さらに、「『金魚』とは言うものの多くは朱色をしている。朱色は神聖な色、金色は豊かさや権力を象徴する。金魚は邪気を払うとも言われていることから日本で広く愛されている。東京国立博物館の記念品販売所では金魚絵がプリントされた巾着が販売されており、富士山や見返り美人図と共に日本文化や日本風情を代表するものになっている」とした。
記事は、「日本の庶民にとって金魚すくいは夏に欠かせない伝統的な遊びになっている。各地で開催される夏祭りには浴衣姿の人が大勢訪れ、金魚すくいに興じている。参加者の多くが子どものため、たとえ1匹もすくえなくても店側は数匹を持たせてくれる。持ち帰った金魚を10年近く飼育する人もいる」と紹介。地域によってさまざまな特色があり、愛知県瀬戸市では水に浮く陶器製の金魚を使った金魚すくいもあると伝えた。(翻訳・編集/北田)
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