中国人は豊かになるチャンスの不平等さにますます不満を持つように―仏メディア

Record China    2024年7月13日(土) 11時0分

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11日、仏RFIは中国人が富裕化のチャンスの不平等さにますます不満を募らせていると報じた。写真は北京駅。

2024年7月11日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国人が富裕化のチャンスの不平等さにますます不満を募らせていると報じた。

記事は、米ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)が昨年中国人数千人を対象に行った調査の結果を9日に発表し、この20年調査を続けてきた中で初めて、中国人が貧しいと思う理由で「機会の不平等」が「能力不足」を抜いて最も多くなったと紹介。2004年には62%に達していた「わが国では努力は必ず報われる」という意見に賛同する人の割合が28%にまで激減したことが明らかになったと伝えた。

その上で、この報告書が出されるのとほぼ同じタイミングで、中国ではトップリーダーらが北京で第3回中央委員会全体会議を開催するとし、社会福祉を促進する政策が会議で発表されるとの見方が出ていることを紹介する一方で、「習近平(シー・ジンピン)国家主席は2012年に共産党の指導者に就任して以来、大規模な反腐敗運動や貧富の差を縮めるキャンペーンを展開し、格差の是正に取り組んできたが、所得格差はほとんど変わらず、中国の所得増加率は1980年代後半以来最低となっている」と指摘した。

そして、CSISの研究者が今回の調査結果について「能力主義や、すべての国民に公平に奉仕する経済の能力に対する信頼の欠如の表れ」と分析し、将来に対する不確実性が高まるほど、国民は消費や新規事業への投資に消極的になると警鐘を鳴らしたことを伝えた。

記事は報告書が、中国の指導者層は不平等の拡大を認識した上で政策を打ち出していること、現在の景気減速は少なくとも一部が経済サイクルの影響によるものであることなどから、大きな政治不安につながる可能性は低いとの認識を示したことを併せて伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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