インド首相の訪日は、中国を意識したものではない―中国人専門家

Record China    2014年9月3日(水) 16時52分

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3日、国際情勢に詳しい朱海林氏は、中国メディア・BWCHINESEに寄稿した記事で、「インドのモディ首相の訪日は中国を意識したものではない」と指摘した。写真はインド。

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2014年9月3日、国際情勢に詳しい朱海林(ジュウ・ハイリン)氏は、中国メディア・BWCHINESEに寄稿した記事で、「インドのモディ首相の訪日は中国を意識したものではない」と指摘した。以下はその概要。

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日本を訪問中のモディ首相は1日、安倍晋三首相との会談後の記者会見で、「21世紀はアジアの世紀であることは世界が知っている。アジアの発展は、日本とインドが今後どのように協力していくかによって決まる」と言い放った。

AFP通信は「経済と中国が、モディ氏訪日の重点だ」と報じた。だが、インドにとって、経済分野での日本との協力の重要度は、中国を念頭に置いた安全保障問題よりはるかに大きい。

モディ氏は、中国を包囲もしくはけん制するいかなる同盟にも加入しないと強調した。日本は尖閣諸島問題でインドが日本支持を表明することを期待していたが、インドはそれを望まず、そうした態度も明確に示してはいない。

モディ氏が日本との関係発展において何よりも重視しているのは、インド自身の発展であり、中国に対抗することではない。この点において、安倍氏とは呼吸が一致していない。

今回の訪日の主眼は、経済政策においてアジア太平洋諸国との協力を深めることだ。同時に、モディ政権は中国けん制をもくろむ日米を警戒してもいる。中国との対抗は、インドの根本的な利益にそぐわない。いわゆる「日印が手を組んで中国に対抗する」という見方は当てはまらない。

あるシンクタンクの専門家は、「インドは日本の力を借りて大国の夢を実現しようとし、日本はインドを中国に対する抑止力にしようとしている。双方にそれぞれの思惑があり、両国が接近することは容易に理解できる」とした一方で、「インドは一貫して独自の外交政策を貫いてきた。両国が地政学の局面を一変するほどの親しい同盟を結ぶことは、極めて難しい」と強調した。(翻訳・編集/NY)

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