中国ドラマの海外進出相次ぐ、映像作品の国際交流が「双方向」へ進化―中国メディア

anomado    2024年7月14日(日) 10時0分

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9日、環球時報は、中国のテレビドラマの輸出が盛んになり、映像作品を通じた双方向的な国際交流が進んでいるとする記事を掲載した。

2024年7月9日、中国メディアの環球時報は、中国のテレビドラマの輸出が盛んになり、映像作品を通じた双方向的な国際交流が進んでいるとする記事を掲載した。

記事は、先日行われた第29回上海テレビフェスティバルで、英中合作のアニメ「呼叫超級土豆」や「小怪獣阿蒙」、米中合作のドキュメンタリー「中米友情物語:国宝を守る」、仏中合作のドキュメンタリー「大黄一家人」など、中国と外国の共同制作作品が注目を集めたと紹介した。

そして、これまでに日本のドラマ「おしん」やアニメ「一休さん」、英国のテレビドラマシリーズ「ダウントン・アビー」やドキュメンタリー「ブループラネット」など海外のテレビ作品が中国に輸入されて人気を博し、中国文化の革新と繁栄を促進したと評する一方で、同時に伝統文化と実生活に根ざした中国の優れた作品も数多く輸出されて海外のファンに支持されていると説明。テレビ作品を通じて、中国と海外の双方向的な交流がますます盛んになっていることを伝えた。

琅琊榜

その上で、1980年代から1990年代には「西遊記」「紅楼夢」「三国志演義」などの名著を基にしたドラマがアジアで広まり始め、その後、時代劇の「宮廷の諍い女(原題:甄嬛伝)」や「琅琊榜~麒麟の才子、風雲起こす~」、「長安二十四時(原題:長安十二時辰)」などが海外進出の道を切り開いたと説明。ここ数年では「人世間」「山海情」「30女の思うこと 〜上海女子物語〜(原題「三十而已」)」など中国の現代生活を反映した現実的な作品が海外で人気を集めており、 中国のテレビドラマの輸出が進むにつれ、人気作品の種類も多様化するとともに、中国ドラマ全体への関心も高まっているとした。

また、テンセントビデオ(騰訊視頻)の責任者が今後ますます多くの中国ドラマ作品を海外に送り出す姿勢を示した一方で、優酷(Youku)の責任者からは「既存の作品ではすでに海外視聴者の巨大な需要を満たことが難しくなった。現実的なテーマのドラマ制作では芸術的な扱いやストーリーに没入できるような環状描写が不足しており、人々の心を動かすことが難しいのが現状だ」との指摘も出ていることを伝えた。

宮廷の諍い女

記事は、文化学者の蒙曼(モン・マン)氏が「優れた文学作品とは、観衆が重厚な文化的伝承を感じ取り、精神上の薫陶と啓発を得ることのできる作品だ」とした上で、映像作品の国際交流や協力が「双向奔赴」(一方的ではなく、与え合う関係)の成功例であり、それぞれの土地に根ざした優秀な作品に世界というより大きな舞台を与え、観客はこれらの作品を通じて世界各地の文化が持つ独特の魅力を堪能し、世界に対する理解を深めることができるとの見解を示したことを紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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