台湾メディアの中時新聞網は3日、日本人女性が台湾で「しゃがみ式便器は嫌」と発言したことをめぐり、両派で論争になっていると伝えた。

記事によると、台湾人ジャーナリストのジョエル・フクザワ氏がこのほどフェイスブック上で「日本人女性は台湾のしゃがみ式便器が嫌いだということを今日初めて知った。これはいわゆる君たち（日本）の『和式』じゃないかと言ったら、相手は『そうです。でも、嫌なんです』と答えた。彼女たちは台北MRT（のトイレ）で、わざわざ洋式の方に並ぶそうだ」と驚きをもってつづった。

この投稿を受け、台湾のネットユーザーの間で和式派と洋式派による「論争」が展開され、多くの人が「和式の方が清潔」との見方を示した。台湾では今でも洋式トイレでは便座の上にしゃがんで用を足す人が多く、便座が「汚れ放題」なため、汚物の上に直接座るようなものだとの声が多かったという。一方、洋式派からは、和式は床が常に湿っていて汚れており、ロングスカートや幅広のズボンを穿いていると床に付かないようにするのが大変との意見が出たそうだ。

同氏の投稿にはこのほか、「足をけがして初めて大変さを知った。洋式便座を何とか探し出したけど便座の上は尿や靴跡だらけ。自分できれいに拭いてから座るしかなかった。ひざの悪い高齢者はどうするのか？」「年寄りはいったんしゃがむと立ち上がるのが大変。日本の女子トイレの洋式個室には便座用の消毒液が設置してあるんだよね」「家に設置するトイレはもちろん洋式の方が良く、和式が好きな人なんていない。公衆トイレで和式を選ぶのは（台湾の）洋式の便座が汚いから。これは台湾が日本に比べて公衆トレイの清潔度やモラルの向上が待たれるということであって、日本人が台湾人よりもしゃがんで用を足すのが好きではないということではない」といったコメントが寄せられ、共感を集めている。（翻訳・編集/北田）