中国人留学生がニュージーランドで襲撃され負傷、蘇州の日本人母子襲撃事件と比較―中国人ジャーナリスト

Record China    2024年7月2日(火) 18時0分

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ニュージーランドで中国人留学生が襲撃され負傷した。

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ニュージーランドで中国人留学生が襲撃され負傷した。中国国営の中央テレビ(CCTV)などが1日に報じた。

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在オークランド中国総領事館によると、6月28日午前、16歳の中国人留学生がオークランド市内を走るバスに乗車したところ女に金属の棒のような物で殴られるなどして「深刻な損傷」を負った。同総領事館は「事件に深い驚きと心痛を覚える」として、留学生の家族に見舞いの言葉をかけるとともに、現地警察に全力を挙げて捜査するよう求めた。

中国共産党系の環球時報の元編集長で、ジャーナリストの胡錫進(フー・シージン)氏は7月1日、この事件と、フィリピンで発生した中国人経営者らが誘拐された後に殺害された事件を挙げ、「中国人が国外で遭遇するリスクは、外国人が中国で直面するリスクよりもはるかに多い」と言及。ニュージーランドの事件では留学生をかばったのは華人の高齢男性だけであり、留学生はドアを開けないよう求めたものの運転手はこれを聞かずにドアを開けたため、犯人が逃げたと訴えていることを紹介した。


胡氏は「今回の事件は明らかにヘイトの性質がある。バスには10人以上の人が乗っていて犯人を制圧して警察に引き渡すことが十分にできたはずだが彼らはそうしなかった。犯罪者を逃がしたということはヘイトクライム(憎悪犯罪)に対する地域社会の姿勢が脆弱であることを反映したもので、市民社会としての恥辱だ」と主張した。

そして、6月24日に江蘇省蘇州市で起きた日本人母子襲撃事件に言及し、「蘇州の事件では中国人のスクールバス職員・胡友平(フー・ヨウピン)さんが身を挺して日本人の女性と子どもたちをかばった。そして、他の通行人たちが素早く助けたことで犯人をその場で制圧した」と指摘。吉林省で起きた米大学教員ら襲撃事件でも中国人が被害者をかばって負傷したことに触れ、「どの社会にも狂気じみた犯罪者がいて、不幸にも外国人が襲撃の標的になることもあるが、中国社会は犯罪に反対し、襲撃された外国人を助ける姿勢が鮮明で断固としている」と述べた。

また、「蘇州の襲撃事件では胡友平さんこそが中国社会を代表する人物であり、犯人は決してそうではない」と強調。「胡友平さんを称賛する際に『こんな国にとって救いの人』『中国人の最後の人間性を守った』などと表現するのは、実は中国社会への侮辱であり、断固反対すべき」と訴えた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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