中国メディアの環球時報は28日、「韓国の商品はなぜ中国で人気がなくなったのか」とする韓国英字紙・コリアタイムズの文章を紹介した。

環球時報によると、文章は「21世紀初頭は韓流が中国を席巻した」と言及して「K-POPやドラマに数百万人が引き付けられ、化粧品から食品に至るまで各種韓国商品は大いに支持された」と紹介。その上で、中国上海市に本部を置く食品関連企業の経営者から「以前は韓国ドラマでインスタントラーメンを食べるシーンをよく見ていたため、韓国のインスタントラーメンは中国で大人気だった。今は一般の人々が韓国のエンタメ番組に触れる機会が減っている」との声が聞かれたことを伝えた。

さらに、「専門家は『巨大な変化が起きた原因は多方面にわたる』とみている」と前置きして、韓国・延世大学の客員教授が「購買行動の変化は韓国商品に対する中国の政策だけでなく、中国の国内産業の急速な成長の影響も受けている」「中国ブランドの台頭に伴い、人々の韓国ブランドに対する受容度は相対的に下がっている」としたことを紹介した。

統計によると、韓国の2023年の対中輸出は前年比20％減少しており、同教授は「韓国商品の対中輸出低迷は中国人の韓国に対する好感度が下がったからではなく、それ以上に中国の消費者が国産品をますます好きになっていること、中国商品がハイエンド市場に参入していることが原因だ」などと指摘したという。

文章はこのほか、「韓流スターがイメージキャラクターを務める電子製品をファンが購入する時代は二度と戻らない」と言及。コストパフォーマンス面において中国商品はスピーディーに韓国商品に取って代わろうとしていて、「それはとりわけ電子製品で目立つ」と説明した。（翻訳・編集/野谷）