人民網日本語版 2024年5月13日(月) 19時30分
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「パンダ湯圓」が中国の若者に人気となっている。
パンダデザインの湯圓(もち米粉で餡を包み茹でた団子)がテーブルに運ばれてくると、そのかわいらしい姿を見た客は次々とスマホを取り出し、まず撮影してから食べ始める。そして一口かめば、モチモチとした食感と甘みが人々の舌を魅了する。新華社が伝えた。
このパンダ湯圓は「中華老字号(中華老舗)」の認定を受けている「頼湯圓」が四川省成都市の地域的特徴と若者の消費嗜好を組み合わせて打ち出した特色ある商品で、オンライン・オフラインですでに最も人気の商品となっている。2023年には延べ70万個販売し、売上高は180万元(約3780万円)に達している。
1894年創業の「頼湯圓」は成都の人々に愛されてきた老舗で、100年にわたる継承と絶え間ない進化・革新を経て、今や広く名を知られる成都グルメになった。
「頼湯圓」のほか、四川ワンタン「抄手」のブランド「竜抄手」、四川水餃子のブランド「鐘水餃」など、中華老字号の認定を受けた9ブランドを傘下に抱える四川省成都市飲食公司の胡家鳳(フー・ジアフォン)董事長は、「1個の湯圓だけでなく、抄手1個、豆腐1丁にも伝統の技をしっかり継承し、変化し続ける消費ニーズに対し、業界を越えたコラボといったさまざまなスタイルで積極的に応じてきた」と語る。
また、四川省商務庁流通業発展処の楊妮(ヤン・ニー)処長は、「老舗は政府の支援と自社の努力を経て、次第に『国潮(中国の伝統要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)』消費における中堅となりつつある」としている。
「天和銀楼」も成都の老舗で、その精巧な金銀細工は記念品として高い人気を誇っている。ここ数年、「天和銀楼」は金銀細工の伝統技術をベースに、文化クリエイティブグッズ業務をさらに発展させている。特に複数の博物館と提携し、芸術的なデザインで、オーソドックスながらファッショナブル、そして伝統と革新を融合させた貴金属アクセサリーや工芸品を打ち出し、若い消費者の人気を集めている。
現在、四川省には「中華老字号」と「四川老字号」の認定を受けたブランドが計125ブランドある。これらの老舗ブランドは、老舗ならではの底力と新たな創造をよりどころに、次々と旺盛な生命力を見せるようになってきている。(提供/人民網日本語版・編集/TG)
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