中国で高齢男性が監視カメラを通して孫娘に向かって「会いに来てくれ」と呼び掛けた翌日に死去したことが多くの人の涙を誘った。孫娘が動画を公開したことで広く知られるようになった。

男性はカメラに向かって「おじいちゃんに会いに来てくれ」などと大声で言い、孫娘の名も呼ぶ。また、「もう暮らしていけないよ。明日、行くよ。ここから離れればいいんだ」などと言った。中国語の「走（＝行く）」は、「死ぬ」の婉曲表現だ。

孫娘がこの動画に気付いたのは翌日だったという。「動画を見て心がはりさけた。祖父に会えなかったのは、一生で一番、残念なことです」などと説明した。

孫娘はさらに「祖父はこの世を去ることを望みました。他人から冷遇されたわけではありません。ただ、孤独に耐えられなかったのです。この世から離れることを選んだ方が少しは楽だったのかもしれません」と説明した。

亡くなった男性が住んでいたのは雲南省内とされる。詳しい説明はないが、撮影場所は自宅の中庭のようにも見える。男性は普通に立っているが、歩く時には足元がややおぼつかない。

男性の死因は明らかにされていないが、孫娘の言葉からは、同男性は独居状態で自殺したようにも思える。ただし中国では「私の祖母もそうだった。孫に明日行くよと言って病気でもないのに本当にそうなった」「高い徳を持つ人は、自分の最期の日が予知できる」などと、男性は別の原因で亡くなったとみなす書き込みも多い。また、「動画を見て心が痛んだ」などと投稿した人もいる。（翻訳・編集/如月隼人）

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— 中国動画 (@RC00547555) April 28, 2024