中国人富豪が米国の貧困者支援事業に投資、その目的は永住権―中国紙

Record China    2014年8月27日(水) 8時10分

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25日、近年の統計データによると、欧米における投資移民の申請者のうち、中国人の富豪が国別でトップを占めている。写真はサンフランシスコ。

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2014年8月25日、近年の統計データによると、欧米における投資移民の申請者のうち、中国人の富豪が国別でトップを占めている。米ワールドポストによると、数百人の中国人富豪がこのほど、カリフォルニアの貧困者支援事業に投資した。目的は米国の投資移民プログラム(EB−5)を利用してグリーンカード(永住権)を取得することだという。北京青年報が伝えた。

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▼グリーンカード取得のため、数百人が計2億ドルを投資

報道によると、サンフランシスコのハンターズ・ポイント海軍造船所プロジェクトでは、今後15年間で1万2000棟の住宅、数百エーカーの公園、80万平方フィート(約7万4000平方メートル)の小売店、310万平方フィート(約28万平方メートル)のオフィス、ビジネス研究・発展施設などが建設される予定だという。現地のスラム街の貧困脱出を目的とする同プロジェクトは、数百人の中国人富豪の出資で進められることとなった。

投資の見返りに、中国人富豪らはEB-5プログラムを通じて米国のグリーンカードを取得したいと考えている。EB-5は米国移民局の投資移民プログラムで、毎年1万件の永住権が割り当てられる。

現地の市民諮問委員会の担当者は「我々は中国の友人からの資金援助に感謝を表明する。彼らの投資のおかげで、このプロジェクトを建設することができる」としている。

▼EB−5ビザ、中国人富豪に人気

メディアは米国移民局のデータを引用して、「近年、中国人富豪は米国の投資移民の主力」と報じた。2013年に米国が発給した投資移民ビザのうち、中国人が4分の3以上を占めている。

2006年から2012年の期間、米国の投資移民のうち中国人が50%を占めた。韓国人がこれに続き、約20%を占めた。2011年と2012年の2年間を見ると、米国に投資移民する中国人富豪の割合は大幅に上昇、全体の70%を占めるようになった。

EB-5プログラムは申請者に対する要求が比較的緩やかで、事業経験、英語能力、教育、就労経験の制限がなく、資金源が合法であることを証明できれば良い。さらに1人が申請すれば、家族全員がグリーンカードを取得できるなどの条件から、富豪に人気となっている。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

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