広州汽車が全固体電池技術を発表、航続距離は1000キロ超

Record China    2024年4月22日(月) 17時30分

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広州汽車が全固体電池技術を発表した。

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中国の電気自動車(EV)メーカーは非常に激しい競争の中、さまざまな分野で革新を試みている。

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上海汽車集団傘下のEVブランド、智己汽車(IMモーターズ)のEVセダン「IM L6」は業界で初めて量産の超急速充電固体電池を搭載し、1000キロの超長航続距離を実現しただけでなく、充電速度でも900Vレベルの超急速充電能力を実現した。

広州汽車も12日に全固体電池技術を発表した。400Wh/kgを突破し、既存の最先端の液体リチウムイオン電池に比べ、体積エネルギー密度は40%以上、質量エネルギー密度は30%以上高くなり、自動車の航続距離は1000キロを超える。2026年に搭載予定だという。


広汽アイオンの電池研究開発部の責任者、李進(リー・ジン)氏によると、広州汽車の全固体動力電池は高容量固体正極技術と第3世代スポンジシリコン負極シート技術を採用し、全固体正極は5mAh/平方センチメートル以上の面積容量と400Wh/kg以上のエネルギー密度を実現し、より高いエネルギー密度、より高い安全性、より広い温度範囲を有する。李氏は、全固体電池の開発の難しさは「エベレスト登頂」に匹敵し、材料、設計、製造、集積などの面で突破が必要だと述べた。

安全性の面では、広州汽車の全固体動力電池は高分子複合電解質膜を採用し、200度のホットボックス試験で電池が爆発せず、高密度エネルギー電池の安全性記録を更新した。また、この電池は針刺し、裁断、マイナス78度のドライアイス環境、90度の高温熱水浸漬など極端な条件下での試験でも性能が安定しており、自動車の安全性を著しく向上させた。

セルの容量の面では、広州汽車の全固体動力電池は100種類以上の材料案と技術案を試し、全固体動力電池の全プロセス製造技術を確立し、大サイズ多層積層全固体セルの製造を実現し、その容量は30Ahに達し、業界トップレベルの10~15Ahをはるかに上回った。

業界では、本格的な全固体電池の量産は27~30年になると楽観的に推測されている。広州汽車がそれを実現できるかどうか、引き続き注目したい。(編集/CL)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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