中国の俳優シュー・ジェンシー（徐正溪）が15日、中国のSNS・微博（ウェイボー）で急に引退を表明したことで、その理由についてさまざまな臆測が飛び交っている。

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時代劇ドラマ「賢后 衛子夫」や「独孤伽羅～皇后の願い～」など、数々の作品で知られる38歳の俳優シュー・ジェンシーは15日、ウェイボーに「俳優という仕事と別れます。長年の応援に感謝します。皆さんに迷惑をかけたことをおわびします。全てに感謝。皆さんを愛しています」と、短文で構成したメッセージを投稿した。

シュー・ジェンシーは、Nana（ナナ/欧陽娜娜）と共演の時代劇ドラマ「永安夢」が2月末に配信スタートしたばかり。さらに、アレン・レン（任嘉倫）主演の「烈焰」や「流水迢迢」など、分かっているだけで出演4作品が配信を控えている。そういった状況にもかかわらず、メッセージの内容から俳優引退を表明したとみられることで、あまりに突然の発表が一気に注目を浴びることに。なお、シュー・ジェンシーはウェイボーで、「今ある仕事は全て片づける」と、仕事にけじめをつけてからの引退を示している。

中国メディアでは引退の原因について、2017年から所属している事務所とのトラブルを報道。「時代劇美男」の1人に数えられるシュー・ジェンシーだが、近年の出演作は時代劇がほとんどで、ファンの間からもマンネリを指摘する声が上がっていた。事務所の選ぶ仕事に長年抱いてきた不満が、最悪の事態へと発展させたのではないかとしている。

また、昨年大ヒットした刑事ドラマ「狂飆」では、出演を望むシュー・ジェンシーが自ら交渉を行ったが、事務所に阻止されていたとの報道も浮上。さらにはシュー・ジェンシーのおばが、上海のデベロッパー大手の代表を務めていることから、ビジネスの道に進むのではないかとの推測も持ち上がったが、突然の引退発表の理由としては考えにくいとの報道もあり、さまざまな臆測が飛び交っている。

ウェイボーでは約1500万人のフォロワーを抱えるが、今回の投稿には「信じられない」「急に去るなんて許さない」などと、コメント欄には慎重な判断を望む声が多く集まっている。（Mathilda）