人民網日本語版 2024年3月17日(日) 15時20分
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暖かくなるにつれ、中国の多くの地域で花見ブームを迎えている。
暖かくなるにつれ、中国の多くの地域で花見ブームを迎えている。観光客が花見に出かける中、各地は斬新なサービスを打ち出し、「花見経済」を盛り上げている。中国新聞網が伝えた。
3月の花見ツアーの人気は昨年の同時期と比べて3倍以上増加した。旅行情報サイトの馬蜂窩は「2024世界花見マップ」攻略法を打ち出し、旅行客に遠方と近場の花見情報を提供している。
桜やカイドウ、菜の花、シャクナゲなど、中国各地で春の花が競い合うようにして咲いている。開花期間の短さという制約の中で、「花見経済」はどのようにして花のようにごく短い期間しか盛り上がらない状況を避けることができるのだろうか。多くの地域では、花を媒介にしてさまざまな工夫を凝らしており、「花見+」産業の発展を模索し、文化観光、飲食、宿泊などの業界の発展をけん引しようとしている。
「中国で最も美しい農村」と呼ばれる江西省婺源県は中国内外で有名な菜の花の観賞地だ。「婺源篁嶺の観光客数は8日以降、毎日延べ1万人を超えている」。婺源篁嶺文化観光マーケティングセンターのサブディレクターを務める謝巧娟(シエ・チャオジュエン)氏は、「以前からある『666.7ヘクタールの花の海、徽州古村』という観光商品をベースに、篁嶺景勝地は今年から花朝祭り、花畑での歌と踊り、花畑ライブショーなど一連の民俗体験や花関連イベントを行い、観光客が花見観光で現地の特色あるショーや民俗・風習を没入体験できるようにしている」と話す。
湖北省武漢市では、春の訪れとともに桜の花見シーズンを迎えた。中国の人気桜スポットの一つである武漢市は今年、桜をメインとする花見を都市全体の観光へと拡大し、75のイベントを実施し、「国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)」スタイルを打ち出し、若者を取り込もうとしている。
四川省成都市では、至る所で花が咲き、花見シーズンの真っ最中だ。成都市では花見資源を統合し、2024年新春花見シーズンが幕を開けた。七輪を囲んで煮出したお茶を飲み、花畑でキャンプし、花のかんざしをつけて写真撮影をするといった消費の新たな形を導入し、観光客の体験を豊富にし続けている。
「花見経済」が日増しに盛り上がっていくにつれ、出張撮影、旅行撮影、レンタカーなどの消費形式がブームになっている。オンライン旅行会社・携程のレンタカーサービス携程租車のデータによると、3~4月のレンタカーの予約は前年同期比で5割近く増えている。
「花見経済は一種の経済業態として持続的に成長している。そのベースになっているのは、現在の都市生活に慣れた人々の自然や生活環境に対する憧れと追求だ」。南昌市社会科学院の戴慶鋒(ダイ・チンフォン)院長は13日、「『心身を楽しませ自然に近づく』というテーマをめぐり、関連する商品とサービスを創出・改善することで、花見シーズン関連商品の寿命を延ばすことができる」と述べた。
戴氏は、「花見経済には2種類の価値表現方法がある。一つ目は花が持つ媒介としての機能で、観光商品とサービスとして創出することができる。二つ目は花が持つ集客機能で、観光サービス産業チェーンを拡張できる。両者の関係をしっかり把握すれば、『花見経済』という花を美しく、長く咲かせられるかもしれない」との見方を示した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
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