中国人科学者が中心となり最速で回転する重力波発生源候補の二重星を発見

CRI online    2024年2月12日(月) 19時20分

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最近になり、白色矮星と高温準矮星からなる二重星が発見されました。

最近になり、白色矮星と高温準矮星からなる二重星が発見されました。2つの矮星はこれまで記録のない猛スピードで周回しあっています。ミリヘルツ周波数帯の強い重力波を放射していると推定され、空間重力波観測施設による検出が期待されます。

この重要な発見は、中国の清華大学物理学部の王暁鋒教授が率いるプロジェクトチームと中国内外の協力者が国家天文台興隆観測所に設置された「清華大学-馬化騰サーベイ望遠鏡」を利用して達成したもので、国際的に権威あるオンライン天文学誌「ネイチャー・アストロノミー」のオンライン版に9日に掲載されました。

王暁鋒教授は「地球から約2760光年離れた場所で20.5分の公転周期で急周回する二重星「TMTS J 0526」を発見した。この二重星は、太陽の約0.74倍の質量の高密度の白色矮星と、太陽の約0.33倍の質量の高温準矮星からなる」と紹介しました。

チームの一員である林傑氏は、「高温準矮星の半径は地球の7倍程度で、これまでに認められた最も小さい恒星の4分の3の大きさしかない。天文学者が発見した体積の最も小さい恒星の代表例だ」と説明しました。

王暁鋒教授はまた、「この発見により、将来の重力波の確認にとって重要な重力波発生源が特定された。さらに重要なことは、中国科学院雲南天文台の韓占文院士チームが2003年に提出した、このような特殊な二重星が形成される理論上の予言を検証し、恒星進化の理論をさらに理解し、改善することに役立つことだ。この理論はわれわれが宇宙の進化を理解する礎石になる」と説明しました。

「清華大学-馬化騰サーベイ望遠鏡」は2020年の正式稼働以来、1分間の観測頻度で天空の北半球部分を観測しています。同望遠鏡を利用するプロジェクトでは、2023年末までに累計2700万を超える恒星の変光についての集中したデータを取得できたとのことです。(提供/CRI

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