台湾のエンタメ・美容サイト「BEAUTY」が24日、「見返したくなる中国時代劇ドラマTOP10」を紹介した。ランキングはネットの評価によるもので、1位に輝いた作品を記事は「10回見ても飽きない」としている。

10位から6位には「霜花の姫～香蜜が咲かせし愛～」「沈香の夢」「花様衛士～ロイヤル・ミッション～」「東宮～永遠の記憶に眠る愛～」「玉骨遥」が入った。

10位の「霜花の姫～香蜜が咲かせし愛～」はヤン・ズー（楊紫）とダン・ルン（鄧倫）が主演した作品で、記事は「出演したヤン・ズー、ダン・ルン、レオ・ロー（羅雲熙）の人気を倍増させた」と紹介。さらに昨年配信されたレオ・ロー主演の「長月燼明」の大ヒットに伴ってレオ・ローが「霜花の姫」で演じた役が再び話題になったとして、「このことも『霜花の姫』のすごさを証明している」と指摘した。

9位の「沈香の夢」はヤン・ズーとチョン・イー（成毅）の主演作。動画配信サービス・優酷（YOUKU）で2022年7月に配信された。記事は「配信開始49時間で優酷内での熱度は1万を突破し、新記録を樹立した」と伝え、主演2人の高い人気に後押しされて熱度は終始高いレベルを維持したと紹介。その上で「残念なのはストーリーがやや淡泊なこと。話題性は『蒼蘭訣～エターナル・ラブ～』（22年8月）に追い抜かれた」と指摘するも、その後見返した多くのネットユーザーから「実際のところストーリーは悪くなく、2人の演技は見事」との反応が寄せられたことを伝えた。

8位の「花様衛士～ロイヤル・ミッション～」はタン・ソンユン（譚松韻）とアレン・レン（任嘉倫）が主演。記事によると、当初はそれほど注目されていなかった作品だが、主演2人の演技とカップル感が視聴者をとりこにした。ただ、ストーリーや特殊効果などに関しては少なくないネットユーザーが満足感を示さなかったといい、記事は「主演2人によって評判が支えられた。アレン・レンとタン・ソンユンの強力な火花が視聴者に繰り返し見たいと思わせている」と指摘した。

7位の「東宮～永遠の記憶に眠る愛～」はポン・シャオラン（彭小苒）とチェン・シンシュー（陳星旭）の主演作で、記事は「当初知られていなかった2人の作品を視聴者は『普通のドラマ』として見ていたが、第1話で即ハマるという展開になった」と紹介。出演者の演技、メークに衣装、道具はどれも素晴らしく、小説の再現度は極めて高いともたたえ、「ポン・シャオランとチェン・シンシューはまるで小説から抜け出て来たかのよう。多くのドラマファンが『2人の美しさは本当に視聴者を驚嘆させる』と思った」と伝えている。

6位の「玉骨遥」はシャオ・ジャン（肖戦）とレン・ミン（任敏）が主演。記事は「シャオ・ジャンとレン・ミンのカップル感に『やや弱い』との声が上がった」などと伝えた上で、「だが、その後ストーリーは佳境に入り、2人が演じた時影と朱顔の愛も視聴者を感動させた」と紹介。作中の特殊効果が好評を博したことを伝えた他、それぞれのキャラクターの設定を立体的、多面的だったと評した。

5位から2位は、「長相思」「蒼蘭訣～エターナル・ラブ～」「美人骨～前編：周生如故～」「蓮花楼」という顔触れだ。「10回見ても飽きない」1位の作品は「陳情令」だった。

5位の「長相思」はヤン・ズー、チャン・ワンイー（張晩意）らが主演した昨年夏の人気作品だ。記事は、ストーリーが完結した後も大勢の視聴者が長い間抜け出せなかったと指摘して「『長相思』は公認の昨年最もヒットした時代劇ドラマ」と紹介。また、そのストーリー展開を「細かく味わう価値がある」と評した他、「本当のむごさはまだ始まっていない」として続くシーズン2について「シーズン1は原作小説のおよそ半分だけ。シーズン2はむごさがエスカレートする。配信が始まる前まで、視聴者は我慢強くシーズン1を見返すしかない」と言及した。

4位の「蒼蘭訣～エターナル・ラブ～」はユー・シューシン（虞書欣）とワン・ホーディー（王鶴棣）が主演。記事は「絶対に二度見る価値のある作品」と強調して「主演2人の新ドラマが配信されると『蒼蘭訣』も話題に上る」と伝え、描かれる感情は非常に繊細で感動的なディテールが多くあると評した。また、「場面はかなり精緻に作り込まれ、それに加えてユー・シューシンとワン・ホーディーの強力なカップルの火花。これを見ないのはもったいない」とコメントした。

3位の「美人骨～前編：周生如故～」はアレン・レンとバイ・ルー（白鹿）の主演作で、原作は小説「一生一世美人骨」。記事は同作品が映画ドラマ情報サイトの豆瓣（douban）で7．3点を獲得していることを紹介して「絶世のラブストーリーだ」とたたえ、アレン・レンとバイ・ルーが繰り広げた演技を「曖昧な師弟愛を完璧に演じ切った」と称賛した。さらに、「2人の結末は本当に納得できず、繰り返し見ずにはいられない」と記した。

2位の「蓮花楼」はチョン・イー、ツォン・シュンシー（曾舜晞）らが主演した23年夏のヒット作で、記事はここでも「二度見るに値する作品」と強調。「余韻が長く、抜け出せなくなる」と述べて「近年まれに見る高評価の武侠ドラマ。一度見てはもう一度見、繰り返し味わうことのできる素晴らしい作品だ」とコメントし、豆瓣で8．5点という高評価を獲得していることにも言及した。

1位の「陳情令」はシャオ・ジャンとワン・イーボー（王一博）の主演作で、記事は「19年の社会現象級大ヒットドラマが1位に輝いた」と紹介。この作品でシャオ・ジャンとワン・イーボーがブレークしたことに触れた他、「『陳情令』の話題は今でも途切れることはなく、検索ワードランキングにたびたび登場する」「シャオ・ジャンとワン・イーボーは自身が演じた魏無羨、藍忘機を原作小説の中から歩み出させ、役を完全に演じ切った。脚本、制作、衣装、メーク、道具のすべてにおいて失敗は見当たらず、それぞれの細部に注意が払われている」とたたえた。（翻訳・編集/野谷）