90年代の食堂の雰囲気そのまま、興安食堂で上海家庭料理を楽しむ

フライメディア    2024年1月25日(木) 11時30分

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今回は上海の興安餐庁を紹介する。

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上海は中国一の経済都市で、目覚ましい中国の経済発展の象徴的存在といえる。上海ははやり廃りが激しく、商売のトレンドも目まぐるしく変わる。特に小規模の飲食店が長く生き続けるのはたやすいことではない。そんな上海の興安路にある「興安餐庁」を紹介する。

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「餐庁」とはレストラン、食堂を意味する。この店は食堂と訳すのが適切だろう。店構えは一つ前の時代の「食堂」の趣がある。店を構えている建物は築100年の古い集合住宅。年季が入っているので調べたが、店のオープンは1994年だった。しかしそれでも上海では息が長い店として評価されるに十分な長さだ。


店の前を通るたびに店内はいつも客でにぎわっており、週末ともなると空席待ちの行列ができ、人気ぶりをうかがわせた。いつか食べてみたいと思っていたところ、チャンスができ、行ってみることに。店の前で1組待っており、店の従業員から「別の部屋が空いていますが…」と言われ、店内を抜けて店の裏へ。こちらは「鴻安坊」という1936年に建てられた集合住宅の一角で、区の保護建築に指定されている。


そこから少し歩いた先にある1室のテーブルを案内された。


シンプルなラミネート加工のメニューが1枚あるのみ。紙と鉛筆を渡され、注文を書いて従業員に渡すシステムだ。


食べたい料理の名前を記入し、待つこと15分。なかなか来ない。客が多かったからかなと思い尋ねると、「注文してから料理するのでお時間をいただきます」とのこと。気長に待つことに。

従業員と少し話したところ、「客はいつも多い。特にリピーターが多く、あの席の人は毎週のように会食で来ている」と教えてくれた。店の味の秘訣は「新鮮な食材と経験豊富な2人の料理人」とのことだった。

そうこうしているうちに、注文した料理「松子鱸魚」が来た。


鱸魚とはズズキのこと。中国では淡水の養殖スズキをよく食べる。開いて骨抜きし、皮と離れないよう細かく切り込みを入れたスズキに衣をつけて油で揚げ、甘酸っぱいトマトケチャップベースのタレをたっぷりかける。仕上げに料理名にも入っている「松子(松の実)」を表面に散らす。揚げ衣はさくさくで、淡水魚の特徴であるふわっとした身とタレのコンビネーションがとても良い。骨が抜いてあるので、子供も安心して食べられる。

続いては「酒香草頭」。


ウマゴヤシと呼ばれるクローバーに似た青菜をサッと炒めた料理で、仕上げに白酒を入れて香りを出す。口に入れると白酒の香りとウマゴヤシの柔らかな食感と少々の苦味が良く、筆者お勧めメニュー。

こちらは「椒塩排条」。


豚のスペアリブを揚げ、サンショウの粉と塩を混ぜたスパイスをかけたもの。舌にピリリと来て、鼻に抜ける特徴的な香りのサンショウと塩の取り合わせは、中国で料理を食べるようになって知った味。肉類の揚げ物にとても合う。夏のビールにも合う一品だ。

こちらは「醤爆猪肝」。


高温の油で豚レバーとピーマンをさっと炒め、しょうゆベースのタレで味付けする。上海料理の特徴は「濃油赤醤(油としょうゆを多めに使う)」。この「醤爆猪肝」はいかにも上海料理らしい、しょうゆと油をしっかり使った料理だ。さっと炒めているのでレバーが硬くなりすぎず、程よい食感で、甘辛の味付けがよく合う。

すっかりおなかがいっぱいになり、会計をして店を出る。午後8時半ごろだったが、店内にはまだ客がたくさん。外には順番待ちの人もいた。


興安餐庁がある興安路は500メートルほどの小道だが、沿道には築100年ほどの旧建築が建ち、食堂の雰囲気と合っている。食事ついでに周囲を散策しても楽しいだろう。(提供/フライメディア)

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