辰年テイストのキメ服・伝統衣装の「馬面裙」が中国で大きな話題に

人民網日本語版    2024年1月18日(木) 20時30分

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「辰年のキメ服」をテーマにした中国伝統衣装の「馬面裙」の動画が最近、大きな話題となり、若い漢服デザイナーの劉雯悦さんの知名度がアップしている。

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華やかで凛としている「辰年のキメ服」をテーマにした中国伝統衣装の「馬面裙」の動画が最近、大きな話題となり、若い漢服デザイナーの劉雯悦(リウ・ウェンユエ)さんの知名度がアップしている。劉さんがデザインした馬面裙は赤と黒の2色あり、どちらも華やかで凛としており、スカート部分デザインされている竜は、迫力に満ち、厳かな雰囲気を醸し出している。劉さんが馬面裙の動画を撮影してショート動画アプリにアップしたところ、フォロワーから絶賛の声が次々と寄せられるようになったという。

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劉さんは、「辰年のキメ服」をテーマにした馬面裙をデザインした理由について、「フォロワーの要望があったから」と説明し、「とても難しかった。デザインだけでも5~6日かかった。他の模様と比べると、竜というのは描くのがとても難しく、画力の基本スキルが試される」と話した。

劉雯悦さんがデザインした青花瓷をテーマにした馬面裙

漢服のデザインにチャレンジして約4年になるという劉さんはこれまでに約450着もの漢服をデザインしてきた。現在は主に馬面裙のデザインに力を注いでいる。「他の種類の漢服と比べると、馬面裙は一般受けしやすい。スカートとして、他の服と合わせることもできるため、ここ数年は若者の間で人気を集めている。日常に取り入れやすいものほど、より良い形で伝承することができると思っている。だから、普段着として着ることのできる漢服をデザインしたい」と話す。

漢服にデザインされた薬用植物の模様

00後(2000年以降生まれ)のデザイナーである劉さんは自分の作品をたびたび撮影してはショート動画を作成し、ネット上にアップして、ネットユーザーと交流している。そして現在までにフォロワーの数は40万人以上になっている。ただ、劉さんの大学時代の専攻はデザインではなく就学前教育だったといい、漢服をデザインするようになったのは「単なる趣味だった」という。

劉雯悦さんがデザインした新しいタイプの漢服

劉さんは大学時代から漢服が好きだったものの、学生だったため、漢服を買う経済的余裕があまりなかったという。その後、デザイン画を漢服業者に提供し、気に入ってもらえた場合は、デザイン料だけでなく、そのデザイン画から作った漢服も1セット贈呈されるということを耳にし、「当初はデザイン料が欲しくて、という訳ではなく、自分のデザインした漢服が欲しくて始めた」という。すると、思いがけなかったことに、初めて提供したデザイン画がすぐに売れて、この業界に足を踏み入れることになったという。

今では、中国国産品のトレンド「国潮」が流行しているのを背景に、多くの若者が中国の伝統文化に触れるようになっている。劉さんは、「そこからもたらされるチャンスをつかみたい。そして、ニッチな分野と考えられていた伝統衣装がその殻を破って、一人でも多くの人に知られるようになってほしい」とした。

「馬面裙」とは?


中国古代における女性の主なスカートデザインの1つで、両側面にプリーツがある巻きスカート。その立体的なデザインが古代の城壁から外堀に突出するように建てられたタワー式建築物「馬面」に似ていることからこの名がある。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

「明憲宗元宵行楽図」の一部

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