CRI online 2024年1月16日(火) 18時50分
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中国中部河南省の安陽博物館で12日、美しい唐の時代の壁画19枚が10年余りの修復作業を経て、再び出土地の安陽に戻った後、初めて披露されました。写真は修復された「更衣図」。
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中国中部河南省の安陽博物館で12日、美しい唐の時代(618~907年)の壁画19枚が10年余りの修復作業を経て、再び出土地の安陽に戻った後、初めて披露されました。
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これらの文化財は2000年に、河南省安陽で唐の時代の中期および後期のレンガ造りの壁画墓から出土したものです。墓誌によりますと、墓の主は趙逸公と夫人で、墓は今から約1200年前の唐大和3年(829年)に築かれたものです。
墓内からは「更衣図」「花鳥鳩図」「花鳥大雁図」「主僕図」「男僕図」などを内容とした30平方メートル近い彩色壁画が出土し、唐代における中流貴族の穏やかで自信に満ちた家庭生活の光景が鮮やかな色彩で内容豊かに描かれています。
壁画にはじゃれ合う鳥、飛び交うチョウやミツバチ、咲き誇る花などのほか、現存する墓壁画の中では初となる猫の姿、髪をとかして山まげを結った唐代の女性などが描かれています。また、壁画の線は滑らかで、人物は豊かで真に迫っており、花鳥の筆致は柔らかく、唐の時代の趣が際だった、非常に価値の高い芸術品といえます。
これらの文化財について、安陽市文物考古研究院文物保管修復センターの胡玉君副主任は、「これらの壁画は高い歴史的価値、美学的価値、文化的価値を持ち、中国初期の花鳥人物を題材とした物語画の代表的な作品だ」と評価しています。
これらの壁画は2010年1月に洛陽古墓博物館(河南古代壁画館)に送られ、全面的な修復が行われました。壁画の面積が大きく、保存状態が良くないなどの理由から、修復には10年以上の時間がかかり、今年1月9日に安陽に戻されたばかりです。安陽博物館では保護を踏まえた上で、安陽市文物考古研究院と共に、機会をみて館内で壁画の一般公開を行うとしています。(提供/CRI)
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