東方衛視 2024年1月16日(火) 11時40分
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中国上海にある言語文学雑誌「咬文嚼字」の編集部が、「2023年の中国10大流行語」を発表した。
中国上海にある言語文学雑誌「咬文嚼字」の編集部が、「2023年の中国10大流行語」を発表した。社会学的、言語学的、伝播学的な影響を基準に、「双向奔赴」(互いに歩み寄る)や「多巴胺〇〇」(ドーパミン〇〇)などが選ばれた。上海のテレビ局・東方衛視が伝えた。
他には、「村超」(村サッカー)、「特種兵式旅遊」(特殊部隊式旅行)、「搭子」(○○友)、「顕眼包」(目立つ存在)、「情緒価値」(感情的価値)、「新質生産力」(新たな質の生産力)、「人工知能大模型」(大規模AIモデル)、「質疑○○、理解○○、成為○○」(○○に疑問を抱き、○○を理解し、最後には○○になる)が挙げられ、23年の生活様式を代表する10大流行語になった。
このうち、「村超」は中国南部にある貴州省の村で、村おこしの一環として始まった村サッカーのことだ。出場する選手は全員村人で、ハーフタイム中の民俗舞踊や楽器演奏のパフォーマンスも大きな話題を呼んだ。開催期間中の観光客は延べ520万人、1試合当たりの観客数は最高で6万人、旅行関係の経済収入は12億元(約240億円)に上り、SNSで火が付いた。
また、「特種兵式旅遊」(特殊部隊式旅行)とは緊急任務を遂行するかのように最小限の時間と費用で、できるだけ多くの観光地を巡る新しい旅行のスタイルを指す。この言葉の出現から「特殊部隊式○○」はどんどん派生し、「特殊部隊式観劇」や「特殊部隊式会議」といった造語が生まれたが、どれも大きな労力を伴うため、体力がある若者にしか向いていないとやゆされている。
中国語の「搭子」は江南地区の方言で、最初は「牌搭子」(トランプをする仲間)を指した。その後、使用範囲が広がり、何かを一緒にする臨時の仲間のことを全員「搭子」と呼ぶようになった。例えば、ご飯を食べる時は「めし搭子」(メシ友)、旅行に行く時は「旅行搭子」(旅友)、運動する時は「運動搭子」(ジム友)で、割り切った付き合いはストレスが無く、互いのプライバシーを保てる自由度が高い関係だとして、若者の間で増えている。
「顕眼包」は元々「目立ちたがり屋」とけなす意味合いだったが、今は褒め言葉として使われる。外見で注目を集め、それ以上に内面もかわいらしく、ユーモアがあり、楽しい気分にさせてくれる人と物を指す。博物館で展示されるユニークでコミカルな文化財はその一例で、例えば「今日こそダイエットを始めようと決めた陶俑(とうよう)」「スクープを聞いてびっくりする羊たち」「悩み事でくよくよする兵士」などだ。それを見た見学者からは、「こんな顕眼包なら、もっと見たい」という声が寄せられ、展示会に面白い新風を吹き込んでいる。
一方、「挖呀挖」(掘り続く)や「命運的歯輪開始転動」(運命の歯車が回り出した)といった、ショート動画で大ヒットした言葉は流行語に選ばれなかった。その理由について、「咬文嚼字」の黄安靖(ホアン・アンジン)編集長は「ショート動画と、新聞やテレビといった従来のメディアの間に、まだはっきりとした境界線があり、ショート動画のホットワードから国民的な流行語になるには時間がかかる。多くの人が理解でき、使いたい言葉こそ流行語と言える」と説明した。(編集/野谷)
あなたはいくつ知ってる?23年の中国10大流行語https://t.co/ehMKiHHHkT pic.twitter.com/tNLUgG34RI— 中国動画 (@RC00547555) January 16, 2024
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