「キャプテン翼」の“驚くべき影響”を中国メディアが指摘=「永遠に忘れられることはない」とも

Record China    2024年1月9日(火) 23時0分

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サッカー漫画の金字塔「キャプテン翼」の連載が終了することについて、中国メディアの紅星新聞は「青春が終わる!」と題し、同作が及ぼした数々の影響を紹介した。

サッカー漫画の金字塔「キャプテン翼」の連載が終了することについて、中国メディアの紅星新聞は「青春が終わる!」と題し、同作が及ぼした数々の影響を紹介した。

集英社と作者の高橋陽一氏は「キャプテン翼」の連載を今年4月初旬の掲載分をもって終了することを明らかにした。紅星新聞の記事は「1981年の連載開始から43年。シリーズ累計発行部数は9000万部に上り、これまで何度もアニメ化され、多くのファンを獲得してきた」と説明した。

そして、「同作は日本サッカーの発展を推進しただけでなく、世界中のたくさんの人が同作をきっかけにサッカーを愛し、70~90年代生まれの読者に深い印象を与えた」とし、「何世代もの日本の選手たちの背中を押しただけでなく、世界のスター選手たちもまた、この作品に影響を受けた」と指摘した。

記事は連載が開始された当時について、「日本サッカーは底をついた時代でアジアでも頭角を現していなかった。80年に行われたワールドカップ(W杯)予選の中国戦に0-1で敗れた日本は、82年スペイン大会の出場権を獲得することはできず、日本のメディアもファンも“冬の時代”と呼んでいる」と説明した。

そして、「当時は野球漫画が人気だったものの高橋氏が“手つかず”のサッカーを題材にした『キャプテン翼』の連載を開始すると意外な評判を呼んだ。大空翼、日向小次郎、若林源三、岬太郎らおなじみのキャラクターが人気を博し、日本では多くの子どもたちが感化されてサッカーを始めた」と言及。「国際サッカー連盟(FIFA)によると、総人口1億2500万人の日本のサッカー人口は驚くべきことに500万人にも達している。連載が始まった81年には日本の小学生のサッカー人口はわずか11万人だったが、現在では登録されているチーム数だけで2万6000に上っている!」と驚きをもって伝えた。

また、「今や日本代表はW杯7大会連続出場、アジアカップ4度の優勝を誇り、久保健英、三笘薫南野拓実、堂安律、遠藤航伊東純也鎌田大地ら現役日本代表選手が欧州で活躍している」とした上で、「昨年6月以降、エルサルバドルに6-0、ペルーに4-1、ドイツに4-1、トルコに4-2、カナダに4-1、チュニジアに2-0、ミャンマーに5-0、シリアに5-0、タイに5-0と、驚異的なスコアで9連勝を飾っている。今、日本サッカーが掲げるW杯優勝という目標は決して絵空事ではないと多くの人が思っている」と評した。

記事は、「日本代表選手の多くは、同作がサッカーを始めるきっかけになったことを認めている。そして同じく、同作の影響を受けた世界的スーパースター選手も多数いる」とし、ヴィッセル神戸でプレーした元スペイン代表のアンドレス・イニエスタが同作の大ファンであること、作者の高橋氏から直筆のイラストが送られたことを伝えた。

また、アルゼンチンのスター選手であるセルヒオ・アグエロが同作に由来する「KUN」の文字をユニフォームに入れていること、元スペイン代表のストライカーであるフェルナンド・トーレスが同作の大ファンであることを公言してキャリア晩年にはサガン鳥栖に加入したこと、元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキがキャプテン翼のスパイクを特注したこと、元スペイン代表GKのイケル・カシージャスが同作の若林源三を憧れと語ったことを紹介。他にも、ジネディーヌ・ジダン、アレッサンドロ・デル・ピエロ、キリアン・エムバペネイマールらも同作に影響を受けたことを公言していることも伝えた。

記事は、「連載開始から43年が経った『キャプテン翼』がまもなく終わりを迎える。しかし同作はすでに数多くのサッカー好きの子どもたちの夢を現実に投影してきた。そして、日本サッカーが強くなるまでの成長を見守ってきた。70~90年代生まれにとっての青春は終わるが、この素晴らしい作品が彼らにもたらした情熱は、永遠に忘れられることはないだろう」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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