2024年1月7日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、世界一の富豪女性について紹介する記事を掲載した。

記事は、昨年末に発表されたブルームバーグ・ビリオネア指数で、フランスの化粧品会社ロレアル創業者の孫娘で資産家のフランソワーズ・ベタンクール・メイエール氏の資産が、女性として初めて1000億ドル（約14兆4000億円）の大台を突破したことが明らかになり、昨年1年だけで286億ドル（約4兆1000億円）の財産を築いたと紹介した。

そして、同氏は17年まで世界で最も裕福な女性だった母が94歳で亡くなった際、一人娘だったことから主にロレアル株からなる400億ドル（約5兆7500億円）の財産を相続し、18年より富豪ランキングに名を連ねるようになったと説明。現在、ロレアル株式の34．7％を保有し、取締役会の副会長を務めており、長年にわたって同社から莫大な配当金を受け取ってきたと伝えた。

また、1909年に設立されたロレアル・グループは、今では世界最大の化粧品メーカーに成長し、世界中で8万5000人以上の従業員を抱え、2022年には380億ユーロ（約6兆円）超の売上高が報告されたと紹介。長い間株価が低迷する時代があったものの、11年以降は株価がほぼ上昇を続けており、12月19日には1株当たり460ユーロ（約7万2000円）という史上最高値を記録し、同氏の個人資産も1000億ドルを突破したと伝えている。

記事は、創業者の孫娘でありながら、同氏がたどってきた道のりは決して楽なものではなかったと伝え、母親との確執はフランス国内の一大スキャンダルとして世界的に報じられるとともに、最近ではドラマの題材にも用いられたと紹介。また、07年からは母親の認知機能低下を利用して財産をせしめようとする人物らから一家の財産を守るための法廷闘争を強いられたとした。そして母が死去した後に同氏が全権を掌握するに至ったと紹介している。（翻訳・編集/川尻）

French cosmetics billionaire Francoise Bettencourt Meyers is the first woman to break through the $100-billion barrier. Who is she, and how did she get so wealthy? https://t.co/VQEcwj1PU6

— DW News (@dwnews) January 5, 2024