約4000年前の夏王朝の宮殿建築群遺跡が発見―中国

CRI online    2023年12月29日(金) 20時0分

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このほど開催された2023年度河南省考古活動成果交流会で、同省・新密市の古城塞遺跡で夏王朝の四合院式の宮殿建築群遺跡が発見されたことが明らかにされました。

このほど開催された2023年度河南省考古活動成果交流会で、同省・新密市の古城塞遺跡で夏王朝の四合院式の宮殿建築群遺跡が発見されたことが明らかにされました。

同遺跡は河南省・新密市の溱水東岸の台地上にあり、面積17万6000平方メートル余りの長方形をしています。規模が大きく、保存が比較的よい竜山時代末期の町の遺跡とされ、年代としては夏王朝期に属しています。夏王朝は中国の史書に記された最初の奴隷制王朝で、紀元前2070〜前1600年頃に存在していたとされます。

今回新たに発見された遺跡では1号版築台(突き固められた土の土台)の規模が最も大きく、長さが約60メートル、幅は約30メートルの長方形をしています。中央部が高く、周辺部は低くて、表面は比較的平滑です。また、規則的に並んだ数列の柱穴が発見されました。

発掘現場責任者の李博氏はこの1号版築台について、「柱穴の分布の特徴から見ると、南北に建物があって、中央が庭、東西は回廊という構造だ。規模が大きく、構造は複雑だ」と紹介しました。

また1号版築台の東側でも土が突き固められた遺構が1カ所発見されました。現在までに南北方向が長さ25メートル、東西方向は幅約10メートルが発掘されており、1号版築台と組になる建築群と見られています。李氏はこの2カ所の版築台について「新たに発見された1号版築台と東側の版築台は、これまでに発見された宮殿建築基礎跡や縁先基礎跡とともに、平面配置として四合院式の宮殿建築群を構成している」と紹介しました。

李氏はまた、この新発見によって古城砦遺跡の都市内の配置構造に対する認識が刷新され、夏王朝の宮殿建築の起源と発展を探るための新たな重要な材料が提供されたとみています。(提供/CRI

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