Record China 2023年12月21日(木) 19時0分
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香港メディアの香港01は21日、中国人女性が日本で「新型差別」に遭遇したとの記事を掲載した。
記事によると、中国のSNS・小紅書(RED)にこのほど「一種の新たな差別、『大中国』式民族差別」との投稿があった。投稿主の女性は家族と共にベトナムと日本を旅行した。まずベトナムのショッピング街で、店の従業員が中国人観光客らの歓心を買うため、中国語でベトナムの悪口を言ったり、中国のことを「大中国」と称賛したりしていた。これが観光客らには大ウケだったようで、「本音を言い合う友人のような感覚で心の距離が一気に縮まった」という。
女性はこうしたことをあまりよく思わず、金を稼ぐために自国をけなすのはつらいことだろうと、従業員に同情の念さえ抱いていた。ところが、日本に行ってからようやく「自分が嘲笑されていることが分かった」そうだ。
日本旅行でガイドを務めたのは幼いころに両親に連れられて日本を旅行したことがあるという、日本国籍を取得した香港人だった。彼もまた同じように、女性らと距離を縮めようと「大中国」や「小日本」といった話をしていた。
しかし女性は「旅行中になぜ彼がこのような話をするのか分かった」とし、「彼は中国のことをまるで理解せず、私たちのことを素養が低く、腐った人間と見ていた。だからこのような言葉が私たちに有効だと思ったのだ」「彼は心の中で本当に日本を『小日本』と評価しているわけではなく、ただ私たちを腐った人間の群れだと思って、適当にあやすような感覚でいるだけなのだ」とつづった。
この投稿に他のユーザーからは「日本を『小日本』と呼んだり、インド人を『阿三』などと呼んだりするのは低俗で下品であり、人を尊重するという基本的な礼儀もないということ」「中国のアプリで再生数を稼ごうとする外国人ブロガーが使うのも、こういう手法だ」「こういう褒め方は本質的にはこちらを蔑み、バカにするものだ。でもこういう手に多くの人が引っかかるのは否定できない」「全ては需要と供給。あなたのように気付いている人ばかりじゃない。あなたが聞いて不快になる言葉が、多くの人を気持ちよくさせるのも事実だ」といった声が上がった。
また、「あらゆるものに差別は存在するよ」「全ての言葉についてその真意を探ろうとしていては疲れる。もっとリラックスしなよ。旅行で不快なことを言われたとしても、どうせその人とはもう一生会うことはないんだから」「ツアーで旅行するのはたいてい年齢がいっている人たちで教育レベルも高くない。あやされたらうれしくなるんだよ。あまり多くを考えなくていい」といった意見も出ていたという。(翻訳・編集/北田)
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