高齢者の貧困率で韓国がまた1位、OECDで唯一の40%超え=韓国ネット「気の毒な世代」

Record Korea    2023年12月20日(水) 11時0分

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19日、韓国・聯合ニュースは「韓国の高齢者の貧困率が2009年からOECD加盟国ワーストを記録し続けている」と伝えた。写真は韓国。

2023年12月19日、韓国・聯合ニュースは「韓国の高齢者の貧困率が09年から経済協力開発機構(OECD)加盟国ワーストを記録し続けている」と伝えた。

OECDがこのほど公表した「図表で見る年金2023年版」によると、韓国の66歳以上の高齢者人口の所得貧困率は20年現在40.4%で、OECD加盟国平均(14.2%)より3倍近く高かった。高齢者の貧困率が40%台に達するのは韓国が唯一で、OECDがこの数値の公開を始めた09年から韓国のワーストが続いているという。韓国に次いで高齢者の貧困率が高いのはエストニア(34.6%)、ラトビア(32.2%)。日本(20.2%)や米国(22.8%)は韓国の半分にも届かない。

韓国の高齢者の貧困率は年齢が上がるほど上昇する。66歳以上人口のうち66~75歳の貧困率は31.4%だが、76歳以上は52.0%に跳ね上がる。性別で見ると、66歳以上の女性の貧困率は45.3%で、男性(34.0%)を大きく上回った。OECD平均は男性が11.1%、女性が16.5%となっている。

また、大部分のOECD加盟国で高齢者は全人口に比べ可処分所得が少ないが、韓国は特に深刻な状況だと分かった。OECD加盟国の66歳以上人口の平均可処分所得は全人口の平均可処分所得の88.0%だが、韓国は68.0%で、リトアニア(67.4%)に次いで低かった。日本は85.2%、米国は93.2%だった。76歳以上人口の場合はOECD平均が80.9%、韓国は58.6%で加盟国中ワーストとなる。日本は78.0%、米国は83.8%だった。

韓国の高齢者は可処分所得は少ないが雇用率は高かった。22年における韓国の65~69歳雇用率は50.4%で、OECD加盟国では日本(50.9%)に次いで2番目に高かった。OECD平均は4.7%となっている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「韓国人が見えっ張りと他人との比較をやめないかぎり、高齢者が貧困になるのは当然の結果だ」「経済発展の過程で貧富の格差の直撃弾をくらった最初の世代、気の毒な世代だ」「持っているものを全て子どもに注ぎ込んだ結果だろう」「09年から国会議員たちが何もしなかったということだ」「もっと親孝行しなくちゃいけないな」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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