人民網日本語版 2023年12月7日(木) 18時30分
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中国のネット文学が海外でますます多くの読者を獲得している。
徐々に世界のメインストリームとなってきた中国のネット文学は、米国のハリウッド映画、日本のアニメ、韓国のテレビドラマと肩を並べる世界4大文化現象の1つと見なされている。中国のネット文学が海外でますます多くの読者を獲得し、作者を育ててきたのに伴い、中国の伝統文化も革新的な姿勢で世界のネット文学愛好者に影響を与えるようになった。
このほど発表された「中国のネット文学海外進出傾向報告2023」によると、中国のネット文学業界の2022年の総売上高は前年比18.94%増の317億8000万元(約6356億円)、海外での売上高は同39.87%増の40億6300万元(約812億6000万円)だった。同期の中国のネット文学作品数は同7.93%増の3458万8400作品だった。中国のネット文学作品は20数カ国語に翻訳され、東南アジア、北米、欧州、アフリカの40数カ国・地域に影響を及ぼしている。
早い時期からのネット文学の海外進出の形である翻訳版は、ここ数年間、高度成長傾向が続いている。同報告によると、中国の電子書籍企業・閲文集団傘下の、中国ネット文学の海外進出プラットフォームの起点国際は、今年は10月までに約3600作品の翻訳版をリリースし、2020年より110%増加した。
さらに注目すべきなのは、人工知能(AI)によるコンテンツ生成(AIGC)などの新興テクノロジーが大きなうねりとなって、業界の発展に新たなチャンスをもたらしたことだ。AIのサポートにより、ネット文学の翻訳効率が100倍近く向上し、コストは9割以上も低下した。AI翻訳がネット文学の「1クリックで海外進出」を可能にした。同集団の楊晨(ヤン・チェン)副総裁兼編集長は、「中国のネット文学を世界のより広い範囲へ発信するため、起点国際は多言語発展計画をスタートし、AI翻訳の力を借りて英語、スペイン語、インドネシア語、ポルトガル語、ドイツ語、フランス語、日本語など複数の言語で作品をリリースする予定だ」と説明した。
中国音響映像・デジタル出版協会の李弘(リー・ホン)副秘書長は、「中国のネット文学は20数年にわたり発展して、成熟したネット文学のIPエコシステムを構築した。重要なコンテンツの供給源として、ネット文学は実体のある出版、オーディオブック、アニメ、映画・テレビ、ゲーム、グッズなど川下産業の発展を牽引した。ネット文学の海外進出を背景に、グローバルな産業融合がネット文学の発展で特に目立った傾向となり、世界的なIPエコシステムがほぼ形成された」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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