2014年8月11日、韓国・聯合ニュースによると、韓国の学者が「西遊記」の起源は韓国にあると主張したという虚偽の内容が、中国メディアを介して拡散し、問題になっている。

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中国メディアは9日、「韓国の学者が『西遊記』の起源は韓国にあると主張した」と報道。それによると、「韓国神話文化研究院」に所属する韓国の学者が、「韓国の順道寺には三蔵法師が持ち帰った経典の原本がある。韓国の智異山は古代に『花果山』と呼ばれ、民間では智異山に神のサルが住んでいるとの伝説が伝わっている」などの根拠を示し、西遊記の韓国起源説を主張したとのことだった。

しかし、実際には韓国に「韓国神話文化研究院」という機関はなく、類似の名称を持つ機関も存在しなかった。さらに、順道寺も実在せず、智異山は『花果山』とは呼ばれていなかった。2011年には中国のインターネット掲示板で韓国人とみられるユーザーが、西遊記に関する韓国の学者の文章を掲載しているが、上述の内容とは合致しないという。

これを受け、韓国ネットユーザーはさまざまなコメントを寄せている。以下はその一部。

「中国発のニュースはすべて『中国政府の意思』と言っても過言ではない。うその事実を広めること自体が『政治』だから」

「前回はNBAのジェレミー・リン。今回は西遊記。次はどんな起源説が出てくるかな。楽しみ」（※2012年、中国紙が台湾系のジェレミー・リン選手を韓国系であると報道。しかしその後、ねつ造であったことが判明）

「いったい中国の学者どもは何をしているんだ？。韓国に存在しない幽霊学者相手に論文でも発表するんじゃない？」

「西遊記まで横取りした韓国人。高句麗も横取りしたに違いない。真の目的はこれなのでは」

「外交部は何をしているんだ！いつもケンカ腰の日本メディアを正式に訴え、排除すべきだ。本当に、無能の政府には腹が立つ」

「韓国国民に（西遊記の起源を）聞いたら、みんな中国と答えるに決まっている（笑）」（翻訳・編集/まつ・むら）