ベトナムのレアアース大産地を経由する可能性、中越結ぶ鉄道新路線

Record ASEAN    2023年12月4日(月) 15時0分

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中国とベトナムを結ぶ新たな鉄道路線が、ベトナムのレアアースの主要産地を経由する可能性あるとの見方が浮上した。ただし、両国の思惑が複雑に絡む可能性もある。

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中国とベトナムは、両国を結ぶ鉄道輸送を大幅に改善する意向を持っている。最近になり、新たな路線がベトナムのレアアースの主要産地を経由する可能性あるとの見方が浮上した。

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ベトナム側としては、レアアース産業を活性化する思惑がある。しかしベトナムでは陸上輸送手段として適している鉄道が極めた遅れた状態という問題がある。そのため、レアアース産地と北部の港湾都市のハイフォンを結ぶ輸送能力が大きな鉄道路線があれば好都合だ。

中国は自国と陸続きの国との鉄道路線の建設や活用に力を入れている。その意味では、両国を結ぶ鉄道輸送力の強化は中越双方にとってウィンウィンと言える。

ベトナムのファン・ミョンジョン首相は11月に中国に対して、中国南部の昆明とハイフォンを結ぶ鉄道のアップグレードを呼び掛けた。これに先立ち、中国の王文涛商務相もベトナムを訪れた。中国商務相の訪問は珍しい。


中国の王毅外相は最近になり、ベトナムのハノイを訪問した。習近平国家主席のベトナム訪問の下準備との見方が強い。双方は両国間の鉄道による接続を大幅に向上させることを念頭に置いており、同鉄道が「一帯一路」の一部分とされる可能性もあるとされる。

中国の王毅外相は、12月1日にハノイ市内でベトナムの指導者と会談した。ベトナム政府の公式サイトはその後、両国が貿易関係を強化し、鉄道の接続を促進することで合意したと表明した。

問題は、中国が自国のレアアース産業を「戦略産業」と見なしていることだ。ベトナムのレアアース産業が発達すれば、自国にとってのレアアースの戦略価値が低下しかねない。

中国がベトナムの鉄道輸送の高度化にどの程度の資金を提供する考えなのかは不明だ。また仮に中国側に資金を提供する考えがあったとしても、ベトナム政府が中国からの巨額融資を受けるかどうかも不明だ。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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