中国初の全フロー国産化育成のクローン猫が青島で誕生―中国メディア

人民網日本語版    2023年11月21日(火) 7時30分

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中国初の全フロー国産化育成のクローン猫が青島市で誕生した。

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里岔黒豚のクローン成功に続き、青島農業大学のクローン技術に新たな進展があった。同大学が19日に明らかにしたところによると、同大学哺乳類体細胞クローン基地で、健康で元気な茶トラ猫が誕生。この猫は、中国初の全フローで国産の設備、試薬、消耗品を使い育てられた体細胞クローン猫で、中国が動物クローン分野で完全な産業チェーンを擁していることを示している。科技日報が伝えた。

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今回誕生したクローン猫は141グラムのオスの茶トラ猫で、代理出産メス猫から69日後に自然分娩された。同大学生命科学学院の趙明輝(ジャオ・ミンフイ)准教授は、「猫の体細胞クローンは設備、試薬、消耗品に対する要求がより高く、より精密な操作が必要になる。今回のクローン猫の順調な誕生は、中国の動物クローン技術分野の重要な進展であるだけでなく、中国の先端設備製造、精密加工、化学工業の急発展の縮図でもある」と説明した。

同研究は2020年に始まった。その年、趙氏は研究チームを率いて豚の体細胞クローンを行う際に、輸入薬品の性能が不安定になる場合が頻繁に現れ、それで実験に何度も問題が生じることを発見した。チームはその時から国産の動物体細胞クローン関連試薬の開発を試みた。度重なる実験と選別を経て、チームは今年6月に国産試薬の開発をほぼ完了した。

妊娠中の代理出産メス猫の超音波画像

研究チームは中国で複数回にわたり、クローン中核設備であるマイクロマニピュレーターおよび融合装置の製造メーカーを視察し、最終的に広州市のある装置メーカーと協力関係を結んだ。同メーカーは研究チームの意見に基づきマイクロマニピュレーターと融合装置の改善を続け、最終的に技術的ニーズを満たした。国産設備と試薬によるサポートを受け、中国初の全フロー国産化育成のクローン猫が順調に誕生した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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