1日1店のペースで本屋がつぶれている日本、生き残りかけ「冒険」―中国紙

Record China    2014年8月11日(月) 15時34分

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8日、街の本屋が1日に1店の割合で消えている日本では、本屋が生き残りをかけて静かな戦いを仕掛けている。

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2014年8月8日、ネット書店や電子書籍が発展している今、街の本屋が存続の危機にさらされている。ある調査会社の調べでは、日本では現在、街の本屋が1日に1店の割合で消えている。しかし、本屋も現在、生き残りをかけて静かな戦いを仕掛けている。例えば、若者の聖地とされる東京・下北沢にある書店「B&B」は、本を読みながらビールが飲めるというコンセプトで連日大盛況だ。「B&B」という名前は「Book」&「Beer」の略だ。環球時報が伝えた。

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近年、日本の本屋は経営難に追い込まれ、単に本を販売するだけでは生計が立てられなくなっている。そのため、本屋も工夫を凝らしている。まず、一般的な書店は、収益を上げるためにジャンルごとの売り上げを比較して、売れるジャンルの棚を増やし、売れないジャンルの棚を減らしている。B&Bのような特殊な本屋の場合、一般書店では見ないようなユニークな本もテーマ別に編集しているほか、店内の半分を使って、毎日のようにイベントを開催している。

注目を集める別の本屋は、渋谷の代官山に2011年12月に オープンした蔦屋書店だ。同店は米NYの人気カルチャー系サイト「Flavor Wire」が選ぶ「世界で最も美しい書店20店」に選ばれた。実際に同店に行ってみると、本屋であるにもかかわらず、スターバックスやカフェバー、トラベルカウンター、DVD・CDのレンタルショップなども入っていた。また、本と本の間には、キッチン雑貨やスリッパ、ハサミ、藤編バッグなどの雑貨が置かれ、とてもオシャレな雰囲気を醸し出している。カフェバーの雰囲気も高級ホテル並みだ。同店は入った瞬間から、「これこそが国際的大都市・東京の本当の顔か」という思いにさせられる。

現代人はぜいたくで便利を追求しているが、情緒も決して忘れてはいない。本の購入も、単に「便利」を求めるなら、通勤途中に駅にある売店で好みの本を手に入れることができるだろう。また、ネットでの本購入も完全に普及し、オンライン通販「アマゾン」で好きな本をクリックすれば、すぐに家まで届けてくれる。しかし、B&Bや蔦屋書店のようなマルチ型の本屋は、「ぜいたくな雰囲気を味わいたい」という人々の欲求を満たすものとなっている。このような本屋には、老若男女問わず、さまざまな人が集まって来る。

B&Bや蔦屋書店のような本屋は「文化の冒険」をしていると言えるだろう。なぜなら、インターネットが後退することはありえず、電子書籍が本屋にとって今後さらにどのような脅威になるか予測できないからだ。B&Bを共同経営するブックコーディネーターの内沼晋太郎さんは、昨年12月に出版した著書「本の逆襲」で、「出版業界の未来は暗いかもしれないが、本の未来は明るい。人と本が出会うことのできる場所を作ることに長けていれば、本や本屋の魅力も増す」としている。

人と本が出会うためには、インターネットの力も不可欠だ。B&Bや蔦屋書店はさまざまな文化イベントの実施をインターネットを通して宣伝している。例えば、蔦屋書店はカメラ講座や夏休みスペシャルおはなし会、さらには朝市まで開催している。ただ、筆者個人の意見としては、蔦屋書店は娯楽関係の本が多く、真剣に学問を研究する人にとっては物足りないのではと感じた。また、娯楽型であるため、グループで楽しむという雰囲気で、1人では居心地が悪かった。実際に来ている人も2、3人のグループやカップルが多かった。そのほか、販売されている商品の種類が多すぎて、本が附属品のようになってしまっていた。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/TF)

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