2023年11月7日、韓国・イーデイリーは「サウナや大学の寮など、あらゆる場所でのトコジラミの目撃情報がSNSで拡散されている」と伝えた。

記事によると、韓国のオンラインコミュニティに同日、「トレンチコートにトコジラミが付いていた」との内容の投稿があった。投稿者は「水原（スウォン）からムグンファ号（急行列車）に乗り、KTX（高速鉄道）に乗り換え、地下鉄に乗った。服を脱いでテーブルの上においたところ、トレンチコートに虫がついていたのでティッシュでとった」「これが最近話題になっているトコジラミなのか」と書き込み写真を掲載。写真には、血のついたティッシュとトコジラミ1匹が写っていたという。

これ以外にも、自宅で発見した虫について「これはトコジラミか」と問いかける投稿や、虫刺され跡の写真を載せて「トコジラミに刺された跡か」と問い掛ける投稿が続々と寄せられており、トコジラミへの恐怖が高まっている。ソウル市は、トコジラミ関連の相談が5日までに17件以上寄せられたと発表した。

トコジラミは害虫の中でも「最悪」と言われる虫で根絶が難しく、刺された場合は強烈なかゆみを引き起こす。ソウル市は「トコジラミゼロプロジェクト」を立ち上げ、公衆衛生監視員283人を導入して先月31日からホテルやサウナなど3175の宿泊施設に対する調査を行っているという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「対策も対応も何もない。この国に政府は存在しないのか？」「今でもいいから科学防疫とやらを見せてほしい」「コロナのときに科学防疫を宣言した尹錫悦（ユン・ソンニョル）政権。3年間音沙汰なしだけど、いつ始めるの？」「尹政権はこの国を30年前に戻した」「急に1960～70年代に戻った気分。タイムマシーン政権だ」「今のうちに熱消毒をするべきでは？。このまま放置すれば、コロナのように四方八方に広がってしまう」「今後しばらく地下鉄の座席には座れない」「国内でどんなに頑張っても、欧州から続々やって来る観光客を消毒せずに受け入れていたら意味がない。今拡散しているトコジラミは欧州の観光客の荷物から入ってきたものだ」などの声が寄せられている。（翻訳・編集/堂本）